ループ系サイコスリラーADV『12 Minutes』2020年発売予定。『The Witness』の3Dアーティストが開発

ループものサイコスリラーADV『12 Minutes』が発表された。Xbox One/PC向けに2020年発売予定となっている。『12 Minutes』は、『The Witness』の3Dアーティストが開発。同じ時間を繰り返し過ごしながら、ループを乗り越えていく。

Annapurna Interactiveは6月10日、サイコスリラーADV『12 Minutes』をマイクロソフトのE3カンファレンス「Xbox E3 ブリーフィング」内にて発表した。開発を『The Witness』に3Dアーティストとして参加したLuis Antonio氏が手がけており、現時点で発表されている対応プラットフォームはXbox One/Windows PC。発売時期は公式ブログによればEarly 2020。また、すでにトレイラーが公開中だ。

『12 Minutes』は、見下ろし視点で展開されるループものADV。トレイラーでまず映されたのはワンルームに居る夫婦の姿で、妻が夫に向かってサプライズのプレゼントを差し出しているシーンだった。その後、何やら剣呑な雰囲気となって行き、父親のことや、警察を呼んだか確認しているうちに、探偵らしき老人が部屋に侵入。男はキッチンに置いてあった包丁を手に老人へ立ち向かうが返り討ちにあい───次の瞬間、違う時間の同じ部屋に居た、そんな様子がトレイラーでは確認出来る。

公式ブログによれば、「THE SHINING」「REAR WINDOW」「MEMENTO」などに影響を受けたインタラクティブな物語が本作には用意されているといい、何度も繰り返しながらループを乗り越えていくのだという。トレイラーを見るだけでも謎が多く、タイトルの12分の意味や言い争いの理由、何故ループに巻き込まれたなど、想像を掻き立てられるばかりだ。なお、本作ではキャラクターの動きを自然にするため、モーションキャプチャーが用いられている。

前述のとおり、開発を担当しているのはこれまで『The Witness』に3Dアーティストとして参加し、UBISOFTやROCKSTAR GAMESに勤めてきたというLuis Antonio氏だ。公式ブログによれば、『The Witness』のアーティストとして働いていたときにタイムループを含めてアイデアをゲーム化する方法を学び始め、2016年にはフルタイムのプロジェクトとして開発がスタート。また、公式ブログには開発当初の様子が動画として上げられており、グラフィックなど表現が大幅に改善されている様子が確認可能だ。日本語への対応が行われるかはわからないが、2020年の発売まで続報を待ちたい。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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