個人ゲーム開発者のInasa Fujio氏は、梅雨の1日を描いたショートアドベンチャーゲーム『梅雨の日』(英語タイトルはRainy Season)を発表した。対応言語は英語と日本語。すでにSteamストアページが公開されている。なお、Inasa氏のTwitterによれば、発売日及びプラットフォームと価格については決まっていないそうだ。発表と同時にトレイラーも公開されており、トレイラーからは本作の雰囲気が窺い知ることができる。
『梅雨の日』は、ある一家の休日を描くアドベンチャーゲーム。舞台となるのは遊園地へ行く約束をしていた梅雨のとある日。降りしきる雨の中、晴れを願って吊るしたてるてる坊主は空虚に揺れ、約束は白紙に。本作は、そんな遊園地へ行く予定がなくなってしまった家族が、暇な一日をのんびりと過ごすゲームだ。
『梅雨の日』の特徴は、日本の民家が有り有りと描かれているグラフィックだ。雑然と物が置かれた居間。シンクに置かれた食器類や、日本人形が佇み仏壇の置かれた薄暗い部屋など、どこかで見覚えのある生活感溢れる室内が、湿度の高そうな空気感と共に描写されている。プレイヤーは、そんな湿度高めの家の中に置かれている物を触ったり、家族との会話を楽しめる。することがなく、暇になってしまった際には空想が浮かんでくるという。プレイ時間は40分程度となるようだ。
本作の開発を行っているInasa Fujio氏は、『梅雨の日』とは別に『Inaka Project』として日本の田舎を舞台にしたゲームを開発中の人物。氏のPATREONページによれば、イラストを勉強中の学生で、趣味でゲームデザインをしているという。また、開発中の『Inaka Project』は、日本の田舎を旅して手紙を配達したり、地元の人達との会話を楽しむゲームとのこと。すでに弊誌を含めメディアでも取り上げられている注目作だ。開発中のスクリーンショットや動画が氏のTwitter上に掲載されており、『梅雨の日』とは異なり、数々の晴れたロケーションが用意されているのが確認できる。バイクに跨がり田舎の道路を走ったり、電車に乗ってどこかへ行くことも出来るようだ。ゲームエンジンにはUnreal Engine 4を採用、3DモデリングはBlenderを使用している。共に発売日は未定だが、これらのロケーションを実際にゲーム内で探索できる日を心待ちにしたい。
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— Inasa (@Inasa_Fujio) August 11, 2018