『Death Stranding』PS4発売日が11月8日に決定&予約受付開始。最新トレイラーではノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンだけでなく、レフン監督も登場

『Death Stranding(デス・ストランディング)』の発売日が11月8日に決定。予約受付が開始された。『Death Stranding』の最新トレイラーではゲームプレイや各キャラクターの名前の一部が判明。新キャラとしてまたしてもハリウッド大物が参加している。

【UPDATE 2019/05/30 9:15】
Death Stranding』発売日告知トレイラーの日本語音声版が公開された。異なるシーンが収録されているほか、楽曲は英語版トレイラーとは異なる「Path Vol.2」(By. Apocalyptica feat. Sandra Nasic)となっている。

 

【原文 2019/05/30 1:42】
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは5月30日、コジマプロダクションが開発中の『Death Stranding(デス・ストランディング)』の発売日を発表。2019年11月8日にPlayStation 4向けにリリースされる。予約受付も開始済みだ。また発売日の発表とあわせて、最新のトレイラーも公開されている。

胎児(ブリッジベイビー)のクローズアップから始まるトレイラーでは、ノーマン・リーダスが演じるサムを含め、これまでに登場したキャラクターたちが勢ぞろい。サムがホワイトハウスにて、老いたリンゼイ・ワグナーと思わしき女性と話すシーンは印象深い。ゲームプレイとしては、サムがバイクに乗って草原をかけぬける様子や、ハシゴ・登山道具などを使いながら広大な大自然を歩む様子。さらに車両に乗ってやってくる敵対的な人間たち(ミュール)と対峙するシーンが確認できる。背中に背負ったアンテナ型装置を使ってクリーチャーを探知し、デジタルフットプリントを目印に逃げる一幕も。人間と謎の生命体(BT)では対処方法が異なるようだ。なお今回のトレイラーで使用されている楽曲は「Path」。チェロ重奏で有名なメタルバンドApocalypticaの一曲である。

上記トレイラーよりキャプチャー

『Death Stranding』は小島秀夫監督の最新作であることはもちろんのこと、ノーマン・リーダス(SAM)、マッツ・ミケルセン(CLIFF)、レア・セドゥ(FRAGILE)、リンゼイ・ワグナー(AMELIE)、ギレルモ・デル・トロ(DEADMAN)、トロイ・ベイカー(HIGGS)、トミー・アール・ジェンキンス(DIE-HARDMAN)、そして今回初披露となったマーガレット・クアリー(MAMA)、ニコラス・ウィンディング・レフン監督(HEARTMAN)という、とんでもない豪華キャスティングによっても注目を浴びてきたタイトル。カイラル・アレルギー、老化、黄金の仮面の男、謎の赤ん坊、繰り返し強調される「手」のモチーフなど、さまざまなキーワードを残しながらも、全容は決して明かさないミステリアスなトレイラーの数々が、ファンたちの考察材料となっていった。

主人公はノーマン・リーダス扮するサム・”ポーター”・ブリッジズ。カイラル・アレルギー持ちの能力者(DOOMS)であり、「伝説の配達人」とも呼ばれている。舞台となるのは、「デス・ストランディング」の発生によって人々や都市が引き裂かれ、分断されてしまった世界。サムは粉々に散った世界を繋ぎ戻すため、「座礁した未来の残骸」を運ぶ旅に出る。保護チューブに入った赤ん坊を運び、「見えないが感じることはできる」謎の生命体(BT)に遭遇しながらも、山脈や廃墟を越えていくサム。この世界に降り注ぐ雨は、触れたものの時の流れを速める「時雨(Timefall)」と呼ばれており、雨に打たれた生物は急激に成長し一瞬で枯れてしまう。そんな過酷な世界にて、つながりを取り戻すにはどうすればよいのだろうか。そしてそもそも、何をつなげるのだろうか。

なおこれまでに発信されてきた情報としては、Guerrilla Games(『Horizon Zero Dawn』)と同じDECIMAエンジンを利用していること、「生と死」がひとつのテーマとなっていること。さらに安部公房の短編「なわ」を引き合いに出し、棒ではなく縄を使って人や世界とつながることを問いかける作品であることが分かっている。

また主演のノーマン・リーダスは過去にB&H Photo Videoのインタビューにて以下のように語っていた(関連記事)。

「いまの世の中、あまりにも多くのゲームが、あまりにも多くのミレニアル世代の文化が、閉じた空間の中で孤立してしまっている。他者との交流が、物理的な接触が断たれてしまっている。本作はそうした接触が失われたあとで、つながりを取り戻そうとする試みなんだ。」

そして今回、小島秀夫監督はノーマン・リーダスの言葉と一部似た、以下のメッセージをPlayStation.Blogに寄せている。二人が語るような、他のプレイヤーや世界との新しい接触方法が描かれることに期待したい。

「人々は”壁”を作り、孤立することを受け入れるようになってしまいました。『DEATH STRANDING』は、分断され孤立した都市や人々を繋ぐ、まったく新しいアクション・ゲームです。物語や世界観、ゲーム性の全てが”ストランド(繋がり)”というテーマに結びつくように創られていますサム・ポーター・ブリッジズとなったプレイヤーは、世界に”橋”をかけていきます。そして世界中のプレイヤーと新しい絆(ストランド)で繋がっている事に気づくはずです。ゲーム体験を通じて、他者と繋がることの真意を感じてもらえたら、幸いです。」

※東京ゲームショウ2018にて公開されたトレイラー

2016年6月の作品発表から約3年、ようやく発売日が決定した『Death Stranding』。すでに予約販売が開始されており、スペシャルエディション(数量限定)はゲーム本編とスチールブックディスクケース、ゴールド「Ludens Mask」サングラス(ゲーム内アイテム)、「DEATH STRANDING:Timefall」(オリジナルミュージック集+ミュージック集のメイキングビデオ)(デジタルダウンロード)がセットになっている。さらにコレクターズエディション(数量限定)ではルーデンスのキーチェーン、BRIDGEケース、BBポット、ゴールドパワースケルトン、ゴールドパイルスケルトン、ゴールド装着式プロテクター(Lv.2)、キャラクターアバターが付いてくる。デジタルデラックスエディションも販売予定であり、詳細は上述したPlayStationページを確認しておこう。

 

なお事前予約特典としてはPS4ダイナミックテーマ、PSNアバター(ルーデンスSDF)。そしてゲーム内アイテムであるサムのゴールド・サングラス、ゴールド装着式プロテクター、ゴールド帽子、ゴールドスピードスケルトンが付いてくる。本作においては、これまでのトレイラーにて黄金仮面の男や、頭部が黄金の巨獣が登場しており、「黄金」にも何かしらの設定があると考えられる。ゴールド色のスキンアイテムというのは、ただ豪華なだけでなく、本作の世界観ともマッチする特典なのかもしれない。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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