ワンコインでも買える経営SLG『魔理沙の不思議な魔法具店』配信開始。お店を経営しながら、コミカルな時事ネタを楽しむ同人作品

 

同人サークル「まさかみ自然保護区」は、PCゲーム『魔理沙の不思議な魔法具店』の販売を開始した。本作は「東方Project」の二次創作タイトルだ。対応OSはWindowsのみ。BoothDLsiteメロンブックスDLでダウンロード販売が行われている。価格はそれぞれBoothが500円、DLsite及びメロンブックスDLでは540円で、DLsiteでは24日まで10%オフセールが行われている。

『魔理沙の不思議な魔法具店』は、経営シミュレーションゲームだ。幻想郷にある森の奥で、霧雨魔法具店を営む霧雨魔理沙。商品は良いはずなのに客が来ないと嘆く彼女のもとへ、何故か経営コンサルタントを自称し始めた八雲紫がやってきて、人里への出店を提案。妖精に人望があることから、都合の良い労働力として人事部のトップにチルノを据えて、本格的な店の経営が始まる───というのが本作の序盤の流れだ。Vtuber事業を立ち上げようとする河城にとり。水素水を商材に、融資すれば10倍にして返すと宣う射命丸文など、東方二次創作らしく「東方Project」のおなじみのキャラクターたちが登場。彼女たちを通して、時事ネタがコミカルに描かれている。

ゲームプレイでは、店の経営を行っていく。初年度の目標は5万円を貯めること。プレイヤーは目標達成を目指し素材を仕入れ、商品を補充し店を回転させる。一週間を1ターンとしてゲームは進行していくのだが、1ターンに出来る行動は、仕入れを行うなら仕入れのみ、商品となる魔法具を作成するなら作成のみと限定的。そのため、仕入れなら資金が許す限り買い込むなど、ある程度効率的に動く必要性がある。また、素材の仕入れは勿論、レシピの充足、魔道具の作成、警備員のなど全ての要素に資金が必要だ。何故か本作の幻想郷では労働基準法が適用されており、妖精の雇用にすら資金が必要で世知辛く、序盤は資金が行動の枷になることも多い。しかし、店を回していくうちに毎週入ってくる金額が増えだし、店が次第に大きく、規模が拡大して様が感じられるのは、中々に楽しい。

本作の開発を行った同人サークル「まさかみ自然保護区」は、本業でゲーム開発に携わっているまさかみ氏が代表を務めるサークルだ。過去に3Dアクション『ハイテンションシャロ』、3Dアクション『山田の日曜日』など二次創作ゲームを多数公開しており、一部はDLsiteなどで販売されている。本作で興味を持った方は、これらに手を出してみるのも良いだろう。