打越鋼太郎氏が手がける新作ADV『AI: ソムニウム ファイル』発売延期、7月25日から9月19日へ

 

スパイク・チュンソフトは5月15日、PlayStation 4/Nintendo Switch/Steam向けADV『AI: ソムニウム ファイル』の発売日を、7月25日から9月19日に変更すると発表した。なお、今回の延期は品質向上のためとされている。

『AI: ソムニウム ファイル』は、「殺したのは…AI[ai]がほしかったから…」という鮮烈なキャッチコピーが印象深いアドベンチャーゲームだ。本作の舞台となるのは11月の東京。主人公である伊達は、警視庁特殊班に所属する刑事として事件現場である廃墟の遊園地へ訪れ、見覚えのある女性の遺体と出会う。降りしきる雨。左目のない遺体。伊達は、夢と現実を捜査し失った記憶と殺人犯を追い、真相へ迫っていく。ゲームディレクション及びシナリオライティングを『極限脱出シリーズ』『Ever17』で知られるシナリオライター打越鋼太郎氏が担当しており、本作では刑事と相棒の物語が紡がれているそうだ。

ゲームプレイは、現実世界の捜査パートと、「PSYNC 装置」を使い重要参考人の夢へ侵入するソムニウムパートを行き来しながら進行。夢世界は、対象者の性格や記憶を元にそれぞれ独自のルールと風景が用意されているが、居られるのは6分間だけ。その間に、心や記憶を閉ざしている「メンタルロック」を解除し、手がかりを探す必要がある。また、ソムニウムパートでプレイヤーが選んだ行動により、ルートが分岐。ソムニウムパート終了後に展開されるストーリーへ大きな変化を及ぼすそうだ。本作はマルチエンディングを採用しており、各ルートを辿ることで事件の全容が解明されるという。

本作にはそれぞれ個性あふれるキャラクターたちが登場する。女子高生ネットアイドルとして、動画配信メディアで人気を集めている左岸イリス。父親の友人である主人公と、何故か一緒に暮らしている12歳の小学生、沖蒲みずき。少年にしか見えない風貌を持つ24歳ニートにして、ラノベ作家志望の真津下応太。6年前に左目を失い、高度な人工知能を搭載した義眼を使っている主人公、伊達鍵(だてかなめ)。他にも主人公の上司や、義眼のAIもキャラクターとして登場するが、特に主人公の経歴と事件がどう関係してくるのか気になるところ。

また、公開中のイントロダクショントレイラーは、少女が切断されようとしている様子や思わせぶりなセリフの数々など、情報量が多い内容となっている。ほかに、公式YouTubeチャンネルで左岸イリスがVtuber風に出演している動画が多数公開されているので、本作が延期されたことが残念で仕方がない方は、それらを見て楽しむのも良いかもしれない。