柴犬になるやさしいアドベンチャー『Kato』PC向けに無料配信開始。吠えて咥えて駆け回り、住民を幸福に導く

学生ゲーム制作チームCliffsideは5月14日、柴犬アドベンチャー『Kato』のプロトタイプ版の無料配信をItch.ioにて開始した。『Kato』は、柴犬となり人々を幸福にするアドベンチャーゲームだ。

学生ゲーム制作チームCliffsideは5月14日、柴犬アドベンチャー『Kato』のプロトタイプ版の無料配信をItch.ioにて開始した。対応プラットフォームはPC(Windows)。対応言語は英語のみとなっている。

『Kato』は暴力ではなく共感を是として作られたシングルプレイの3Dアクションアドベンチャーゲーム。Unreal Engineを使用して開発されている。舞台となるのは崖の上にある小さな村。この村は突如として災害に見舞われ、崖が崩れ落ち陸地の半分が海へと消えてしまった。人々は悲しみに暮れながらも、力強く生きている。プレイヤーは、いつも笑顔を絶やさない一匹の柴犬「Kato」として自身の飼い主のみならず、故郷に住む住民達ひとりひとりが抱える問題の解決を通じ、島全体に幸福をもたらしていく。問題を解決することで「ジョイ」がたまっていき、人々は幸せな気持ちに包まれる。

問題解決のための手段は、シンプルに吠えたり、モノを掘り当て持ち運んだりといった正に犬らしいものから、トレーラー内でも紹介されたように、口に咥えた斧で木々を伐採したりといった少々犬の既成概念を疑うようなものまでさまざまだ。ちなみに繰り出せるアクションは、吠える(会話)、くわえる、ジャンプの3種類。一見シンプルだが、これらを組み合わせることで幅広い行動を起こすことができる。操作せず放置していると、おすわりしだすなど、柴犬が持つ愛らしさへのこだわりも感じられる。また、フリスビーなど遊び道具を用いた飼い主との交流や、村および村周辺のフィールドを、気ままに探索できる要素も本作には備わっている。

『Kato』はあくまで制作チームであるCriftsideの認知度向上、宣伝を目的として作成されたゲームであり、今後のブラッシュアップを通じ製品版として正式に本作を発表する予定はないという。だからといって、作品の内容自体が疎かになっているわけでは決してない。かいわらしく仕上げられた柴犬、心情まで作り込まれたNPC、広々としたフィールド。チームが持つ制作集団としてのポテンシャルを感じさせる作品になっている。気になる方はぜひダウンロードを検討してみてはいかがだろうか。

Takayuki Sawahata
Takayuki Sawahata

娯楽としてだけではなく文化としてのゲームを知り、広めていきたい。ジャンル問わず死にゲー、マゾゲー大好き。

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