終末の100日を繰り返し、世界を救うローグライトRPG『Ending Days』公開。『Buriedbornes』作者による新作

個人ゲームデベロッパーのNussygameは5月8日、『Ending Days』を公開した。対象プラットフォームはPCブラウザ及びスマートフォン。基本プレイ無料タイトルとなっている。

個人ゲームデベロッパーのNussygameは5月8日、『Ending Days』を公開した。対象プラットフォームはPCブラウザ及びスマートフォン。基本プレイ無料タイトルとなっている。

『Ending Days』は破滅の危機に瀕したファンタジー風の世界を、終末から救うローグライトRPGだ。滅亡までに残された時間は100日。プレイヤーは、その前に魔王を討伐するべく冒険を進めていく。魔王城は最初から表示されているので、いきなり挑戦することもできるのだが、初期状態のパーティーでは魔王に出会うことすら叶わず、前哨戦で全滅させられてしまう。つまり、100日の時間を使ってキャラクターを強化したり、イベントを進めたりなど、魔王討伐の準備をする必要があるわけだ。

マップ上にはダンジョンや街道が複数表示されており、どちらも進めば敵が出現し戦闘になる。戦闘勝利時には、経験値やランダムで装備品などが獲得できるので、街道を通って新しい地域へ進出したり、ダンジョンの最深部まで潜ったりしながら闘争を繰り返し、キャラクターを強化していく。魔王を倒すことが目標である一方、全滅すればレベルや装備はリセットされて最初から。アイテムや配置も遊ぶたびに変わる。このへんに、ローグライト要素にあたるだろう。プレイ中達成していたミッションにより新たなキャラクターなどがアンロックでき、少しずつキャラクターを強化したりゲームプレイが変化し、飽きずに繰り返しプレイできるよう工夫されている。

本作の特徴はジレンマにある。街道を探索し、進んだ先には取引可能な有力者や商人、魔王に与するものとしてプレイヤーの妨害を行ってくるキャラクターが存在するが、行動の度1日過ぎていくので、時間制限も考慮しながら、どちらへ向かって何をするのか考えることになる。また装備品獲得の際には、その場で今まで装備していた装備か、新たに獲得した装備のどちらを、誰に装備させるか選ぶ必要があり、これもまた悩ましい。こうした選択を繰り返していくのが、本作の醍醐味といえるだろう。

『Ending Days』の開発を行っているNussygameは、元は小さなゲーム会社でディレクター兼テクニカルマネージャーをしていたという、ohNussy氏の個人スタジオ。『Ending Days』以外にも、『ツギハギパズル』『DeckDeFantasy』など多数のゲームをリリースしており、中でも2016年にリリースされた代表作『Buriedbornes』は、先日登録ユーザー数120万人を突破したダンジョンRPG。こちらもランダム性とジレンマが特徴の人気ゲームなので、本作に興味を持ったゲーマーには遊んでみることをオススメしたい。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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