『LoL』新チャンピオン「ユーミ」がPBEでプレイ可能に。約6年半ぶりに実装される新エンチャンター

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは、5月1日に公開テストサーバー「PBE」で新チャンピオン「ユーミ」を実装した。

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは、5月1日に公開テストサーバー「PBE」で新チャンピオン「ユーミ」を実装した。翌日には日本語ボイスも実装されている。PBEで魔法と魅力をまき散らしているユーミの詳細を見ていこう。

「くっついた」状態からポークを繰り出すサポート

ユーミは主に魔力を使うクラス「メイジ」に分類されるチャンピオンで、サブクラスは味方を強化する「エンチャンター」。通常攻撃は遠距離、使用リソースはマナとなっている。

ユーミの最も特徴的な能力はWの「ユー&ミー!」だ。味方を指定してWを使うと、ユーミはその味方に向かってダッシュし「くっついた」状態になる。くっついた状態のユーミはパートナーとなった味方の近くに浮遊し、パートナーの移動にともなって移動するようになる。この状態ではユーミは通常攻撃ができず、他スキルの効果は対象や効果が変わる。ユーミとパートナーは互いの攻撃力もしくは魔力から攻撃ステータスのボーナスを得られる自動効果もある。くっついた状態には特に持続時間は設定されておらず、スキルの再使用で能動的な解除が可能だ。

Q「気まぐれミサイル」は金色の羽根を指定方向へ飛ばしてダメージを与える、敵を貫通しない攻撃スキル。くっついていない状態ではそこそこの距離を直線状に飛ぶだけだが、くっついた状態では周囲の一定範囲でしばらくの間、マウスポインタによる誘導が可能となる。ユーミにとってはポーク(遠距離から敵を攻撃してつつく)のメインとなるスキルだ。E「バビューン!」はエンチャンターらしい体力回復+移動速度アップスキルで、自身の体力を回復しつつ一時的に移動速度を増加させる。くっついた状態ではEの効果対象はパートナーとなるため、回復と移動速度アップはパートナーが得ることとなる。アルティメットスキル「ファイナルチャプター」はしばらく詠唱した後、指定した方向の広範囲に連続で7発のウェーブを発射してダメージを与える。ウェーブに3回以上当たった敵はスタンするという、非常に強力なアルティメットだ。これもくっついた状態では、パートナーの位置から発射されるようになる。

 

猫の俊敏さをもって「くっついた」状態を活用せよ

ここまでのスキル説明を見ると、ユーミは味方にくっついたら大半のリスクを避けることができ、プレイが簡単なサポートと思えるかもしれない。しかしそれではユーミの性能を存分に発揮することはできない。

それを如実に表しているのが、通常攻撃を行うことでシールドを獲得できる固有スキル「たたいてまもって」だ。くっついた状態では通常攻撃ができないため、この能力を活かそうとすれば自然とくっついたり離れたりを要求されることになる。固有スキルで獲得できるシールドはくっついた時にパートナーへと提供されるため、戦闘時にパートナーの体力を底上げすることもできる。適切なタイミングでくっつき、シールドをパートナーに提供するとともに、Wの攻撃ステータスアップ効果を互いに得ることで、戦闘では相手のダメージ計算を狂わすことができるだろう。

Wは対象の味方がリコール中や移動中なども使うことができる。テレポートなど、マップ全体を動き回る特殊な移動についていくことも可能だ。ただし、パートナーがデッドした場合は強制的にくっついた状態が解除され、その場に放り出されることになってしまう。ユーミ自身は効果の高い逃げ手段を持たず、耐久力のないメイジだ。くわえて、味方の強化に長けていても、敵をピール(味方から引き離す)する能力は低い。チームの安全を確保したい時には、ユーミ以外のサポートチャンピオンを選択する方が賢明なはずだ。「プレイメイク」するのはあくまでパートナーなのである。

 

ユーミのゲームプレイ

ユーミの想定ロールは以前から予告されていたように「サポート」となる。ボットレーンでマークスマンを相方に、その能力を活かしてレーン戦を繰り広げることになるだろう。集団戦では味方をしっかり強化し、Qやアルティメットを差し込んで有利な状況を作り出したい。

アイテムビルドとしては、ポークサポート向けの金策アイテムである「スペルシーフエッジ」系統や、マナ消費を支えるための「アテナの血杯」がよさそうだ。サポート御用達の便利アイテムである「リデンプション」や「ミカエルのるつぼ」もいいし、回復スキルがあるために「アーデントセンサー」が活かせるサポートでもある。味方にくっついて移動できるため、ブーツの優先度が低いのが強みだが、買う際にはクールダウン短縮効果のある「アイオニアブーツ」を積みたい。魔力を上げることも無意味ではないが、基本的に各スキルのクールダウンが長い点は気になるところ。

ルーン構成は魔道・不滅の組み合わせがよさそうだ。メインを魔道にするのであれば、「エアリー召喚」でポークのダメージを増そう。メインを不滅にするのなら、味方に対してさらにシールドをつけられる「ガーディアン」がピッタリだ。魔道にはマナ消費をフォローするための「マナフローバンド」、不滅には回復&シールド効果をアップしてくれる「生気付与」などのサブルーンもあり、ユーミのプレイを大きく支えてくれるはずだ。

一般ユーザーによるプレイでも面白い光景が見られるだろうが、意志疎通が練り込まれているプロシーンでのピックにも大きな期待がかかるユーミ。夏の競技シーン開始は6月となり実装後十分な時間が経つ見込みのため、プロの手によるユーミのプレイにも注目したい。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

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