『スーパーマリオ64』にて、マリオがクッパを投げ飛ばす時に吐くセリフは「じゃあな、ゲイクッパ」ではなかった


NINTENDO 64向け発売された『スーパーマリオ64』では、マリオは天敵となるクッパと幾度も戦うことになる。クッパとの死闘においては、マリオはクッパの尻尾を掴んで、爆弾に向かって投げることで反撃を試みることができる。クッパを投げる瞬間にマリオが謎のセリフを発するが、そのセリフは一部ファンから有力視された「じゃあな、ゲイクッパ」ではなかったようだ。マリオ役を演じるチャールズ・マーティネー氏が明かしている。

『スーパーマリオ64』では、チャイルズ・マッティーネ氏によるボイスが収録されており、たとえばオープニングにおける「It’s-a me Mario!」というタイトルコールが印象的だろう。アクションごとにも対応するボイスが存在しており、クッパを投げ飛ばす時にもボイスがついていたわけだ。該当ボイスについては、以下の動画を見て確認するといいだろう。

このクッパを投げるセリフについては、長年議論されてきた。「So long, XX Bowser」、「じゃあな、XX クッパ」と吐き捨てているわけだが、So long(じゃあな)とBowser(クッパ)の間に何か(XX)単語が入っており、何が発せられていたのかと議論されていたわけだ。この部分に入る単語として有力であったのが、「So long, Gay Bowser(じゃあな、ゲイクッパ)」という言葉。

この説は、2000年代後半に入り認知されたもので、ネットミームとしても浸透していた(Know your meme)。支持されるというよりは、あまり言いそうにないという点で、面白がられた案だといえるかもしれない。そのほか「So long, eh Bowser」や「So long, Big Bowser」など諸説あり、『スーパーマリオ64』における謎のひとつとなっていた。しかし4月30日、チャイルズ・マッティーネ氏がTwitterのユーザーに対し返信したことで、真実が明らかになっている。

結論からいうと、該当シーンのセリフは「So long kinga Bowser!」であったようだ。kingaについては、マリオがイタリア系ということもあり、kingのイタリアのアクセントではないかとされている。つまり、「じゃあな、キングクッパ」というのが近い訳になる。天敵であることを強調し、投げ飛ばす。それならば、より場面に適したものであるだろう。

『スーパーマリオ64』においては、ゲーム内に存在した隠しメッセージ「ルイージは存在する」という謎が、スタッフのいたずらで入れられたと明かされる(関連記事)など、発売から20年以上が経った今でも、今回のように謎が解かれたり、新たな発見がある『スーパーマリオ64』。これからも遊ばれ続け、定期的に話題にのぼることだろう。