一撃必殺斬撃アクション『Katana ZERO』発売から1週間で売上10万本突破。無料DLCやスピードランモードの追加を今後計画


インディースタジオのAskiisoftは4月26日、Nintendo Switch/PC(Steam)向けにリリースした『Katana ZERO』の売り上げが10万本を突破したと発表した。本作は4月18日に国内でも発売されており、それから1週間での記録達成となった。

『Katana ZERO』は、カタナを武器とするサムライのような男ドラゴンを主人公とする2Dアクションゲームだ。ドラゴンは雇い主から任務を請け負い、犯罪組織のアジトなどに単身潜入。犯罪やドラッグに色濃く関与する闇の人物たちを始末していく。本作では、ドラゴンも敵も1ヒットで死に至る緊張感あるシステムを採用する。ステージ内を巡回する敵や配置されたトラップなどに対し、いかに先手を打っていくのかという立ち回りが求められる。何度も死にながら攻略法を見出すゲームプレイではあるが、スタイリッシュなアクションは爽快感がある。

また、ドラゴンは精神を安定させる薬を処方されており、この影響により時間をスローにさせることができる。これを使えば、敵の銃弾を見切り弾き返すことも可能だ。本作では、こうしたドラッグやドラゴンの過去などをめぐる物語が描かれ、会話シーンが多く用意されているのも特徴のひとつ。会話は選択肢から回答を選ぶ形で、その選択によって相手からさまざまな反応を引き出すことができる。

レビュー集積サイトMetacriticでの本作のスコアは、Nintendo Switch版が84、PC版が83となかなかの高評価となっている。レビューでは、クリアまでにかかる時間こそ短いものの、流れるようなアクションやスリリングな物語、またドット絵で描かれるアート面を評価する声が見られる。また、ゲームプレイにおいては『Hotline Miami(ホットライン マイアミ)』を彷彿させるとする意見も多い。

本作の販売元を務めたDevolver Digitalは、本作のNintendo Switch版の予約数は、同社がそれまで販売してきたタイトルの中でもっとも多かったことを明かしており、発売前の注目度の高さを裏切らない評価を得ることができた形だ。また同社は、初週10万本という今回の結果は、同社が販売したNintendo Switchタイトルとしては『Enter the Gungeon』に次ぐ売れ行きであると報告している。Nintendo Switch版のみの売り上げ本数に関しては明かしていないが、参考までに『Enter the Gungeon』のNintendo Switch版は、発売から2週間で7万5000本以上の売り上げを記録していた。

なお、『Katana ZERO』の今後について開発元Askiisoftは、最初のDLCを開発中だとしている。どのような内容になるのかは明かされていないが、無料で配信する予定とのこと。また、これとは別にスピードランモードの追加も計画しているという。本作においては、すでにスピードラン動画がYouTubeなどに多数投稿されているため、専用モードへのニーズを汲み取ったということなのかもしれない。いずれも配信時期は未発表だ。