『ディビジョン2』レイドミッションの配信が5月に延期。それまでにテストされるタレントの変更予定も一挙公開

『ディビジョン2』のレイドミッション配信時期が4月25日から5月に延期となった。それまでに『ディビジョン2』テストサーバーにて、各種タレント、エキゾチック武器、装備品標準化、ダークゾーンのバランス調整などがテストされていく。

Ubisoftは4月17日、『ディビジョン2』にレイドミッションを追加するタイトルアップデート3.0の配信時期を、4月25日から5月中に変更することを発表した。アップデート3.0では、シリーズ初となる最大8人協力プレイ対応のレイドミッション「オペレーション・ダークアワーズ」のほか、イヤー1パス所有者向けコンテンツのクラシファイド任務が追加される予定だ。

本作では4月5日のタイトルアップデート2.0により、敵勢力ブラックタスクの拠点タイダルベイスン、ワールドクラス5、ヒロイック難易度などが追加。各種バランス調整も適用された。その後は、SNSやフォーラム上ではスキルパワー/MODのバランス、エキゾチック武器やセット装備の使いづらさ、調整されたアタッチメント効果など、さまざまな議論が交わされている。そうした議論については、開発陣も反応を示してきた(関連記事)。

まずはプレイヤー体験向上のため、ゲームのバランス調整を優先。PvE、PvP両方について十分なテストを行い、プレイヤーからのフィードバックを確認した上でレイドミッションを導入する意向を示している。現時点では「5月中」とのみアナウンスされており、最終的な日程は、バランス調整の結果次第となる。

PCテストサーバーは稼働中
4月11日に告知されたPC版用の公開テストサーバー(PTS)は、現地時間4月17日にオープン済み。テスト期間はいくつかのフェーズに分けられ、フェーズごとにゲームの特定部分に焦点を当てたテストが、数日間にわたり実施される。主にゲームの新機能、安定性、バランスの確認を重視するものであり、ネタバレ回避のためレイドミッションはテストサーバー上には実装されない。最初のテストフェーズではバグや不具合の修正確認、次のフェーズではバランス調整の確認が目的となる。より詳細なテストスケジュールは近日中に発表するとのことだ。

なお4月17日に配信された開発者ライブストリーム「State of the Game」では、各種タレントの変更内容、エキゾチック武器の強化や、装備スコアの上限引き上げなどが語られた。概要は開発陣によるredditスレッドからも確認できる。

以下は、PTSでのテストが予定されている項目の概要となる(タレント変更予定内容は最後尾掲載)。

装備標準化の仕様変更を予定
まずPTSでのテスト項目のひとつとして、装備標準化の仕様変更が計画されている。標準化の基準を装備スコア500に置くというものだ。現状、標準化が適用されるPvPコンテンツ中はスキルパワーまで標準化されるため、PvEで使えていたスキルModが、PvPではスキルパワー(黄)要件未達となり使えないケースが発生し得る。装備スコアの上限に近い500を基準とすることで、そうしたストレスが軽減される。

また現状PvP時には与ダメージが+70%になるような補正効果がかかっているが、こちらを+40%に変更する予定とのこと。これによりキル時間が長くなる。またスキルダメージのPvP補正に関しては、+20%から+25%に上げることで、PvP時のスキルがより効果的になることが見込まれている。腰撃ち時にはクリティカル判定が出なくなるような変更も計画されている(あくまでもPvP向けの変更で、PvEには影響なし)。

エキゾチック武器の強化
エキゾチック武器は、DPSがもっとも高い、もしくはもっとも効果的な武器になるとは限らず、特別な体験を届ける武器という思想のもと制作されている。とはいえ、エキゾチック武器の全体的なダメージ量強化を予定しているとのことだ。とくにペスティレンスの強化が強調されている。

ダークゾーン汚染装備のドロップ率上昇

標準化ダークゾーン、占領中ダークゾーンともに汚染装備のドロップ率上昇、および通常装備のドロップ率低下が予定されている。ネームドボスは汚染装備ドロップ確定。高レベルのランドマークボスは複数アイテムをドロップし得るようになる。この変更にあわせて、汚染装備の所持上限も引き上げられる(デフォルトは6、全ダークゾーンパーク適用後は10)。続いて同じランドマークでのファーミングを緩和するため、ランドマーク完了後は1分ほどのクールダウンがかかるようになる。また死亡時のローグクールダウンは削除される。

ダークゾーンから装備スコア515がドロップ
エンドゲームにおけるダークゾーンでドロップする装備品の最高装備スコアは515にまで引き上げられる。これにはPvEプレイヤーから非難の声があがったが、のちに開発陣は、最高装備スコア品はダークゾーンではなくレイドミッションから獲得できるようになると補足している。

タレントのバランス調整
タレント全般のバランス調整が予定されている。以下はあくまでもテスト段階の変更内容であり確定事項ではないが、開発陣がどのようなバランスをイメージしているのか、ある程度把握できるだろう。全体的に青・黄・赤のタレント適用要件が上がる傾向にあるようだ。タレントの変更は、最終的には敵NPCの軟化といったほかの調整とセットで適用される点は留意が必要だ。

・アンヒンジド
武器ダメージ上昇ボーナスが25%から20%、武器ハンドリングのマイナス効果が-35%から-25%に減少

・ストレインド
+10%のクリティカルダメージボーナス適用に必要なアーマー消耗が5%毎から10%毎に変更

・フレンジー
リロード時の武器ダメージが35%から20%(PvPは15%)、連射速度が35%から15%に低下。効果適用時間が7秒から3秒に減る

・プリザベーション
アーマー修復量が5%から10%に、3秒ではなく5秒間修復される(PvPは変更なし)。ヘッドショットキル時の回復は10%ではなく20%に増量

・スパイク
ヘッドショットキルによるスキルダメージボーナスが25%から35%に、効果時間は10秒から20秒に上昇。ユテリティ(黄)値の要件は3から5に上昇

・リフォーメーション
ヘッドショットキルによる修復と治療上昇を25%から15%に低減。効果時間は25秒から20秒に変更

・セーフガード
回復ボーナスを150%から50%に、効果時間を20秒から5秒に変更

・クラッチ
クリティカルヒットごとの回復量が15%から20%に上昇、アーマー回復は2%から1%に減少

・サージカル
クリティカルヒット率ボーナスが8%から5%に変更

・スポッター
パルススキャン適用中の敵へのダメージが+10%から+20%に上昇
ユテリティ(黄)値の要件は3から5に変更

・ニーキャップ
出血適用確率が10%から15%に上昇

・エントレンチ
カバーからのヘッドショットによるアーマー修復量が5%から10%に上昇

・ペイシェンス(忍耐力)
カバーに入ってから5秒経過後、アーマーが 1秒ごとに5%回復
ディフェンス値(青)値の要件は7から9に上昇

・アンブレイカブル
アーマーが消耗すると最大アーマーの70%が修復。その後5秒ではなく7秒以内に使ったアーマーキットは消費されなくなる(PvPでは25%修復)。ディフェンス値(青)の要件は11に上昇

・ブラッドサッカー
ボーナスアーマースタックが20%から25%に、最大スタック数が5から6に変更(PvPでは20%のまま)

・バーサク
武器ダメージボーナスを得るのに必要なアーマー消耗が10%ではなく20%に変更。攻撃値(赤)要件は11に上昇

・血への渇望
キル後の武器変更による武器ダメージボーナスが25%から35%に上昇(PvPは20%に減少)。効果時間は10秒から5秒に減る

・鍛冶工
サイドアームキルによるアーマー修復が25%から50%に上昇。10秒ではなく15秒ごとに発生するようになる。ディフェンス値(青)要件は11に上昇

・クリティカル
クリティカルダメージボーナスが8%から5%に変更

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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