国産パズルゲーム『ロケットパズル』は、『The Witness』の開発スタジオより資金提供を受け開発中
ゲーム開発スタジオ29Gamesが、『The Witness』の開発元であるTheklaから、開発資金の提供を受けているようだ。同スタジオのメンバーは「2」を担当するニカイドウレンジ氏と、「9」を担当するきゅぶんず氏の2名。Unityをゲームエンジンに採用し、スマートフォン向けとして現在無重力パズルゲーム『ロケットパズル』を開発中。2019年内の配信を目指して現在制作が進められている。
ロケットが宇宙の彼方に飛んでいってしまう例です。基本的にはこの時点でゲームオーバーです。
でも大丈夫。もう宇宙世紀なので少しくらい時間を戻すテクノロジも存在しているのです。(訳:1手ずつ巻き戻す機能搭載してます) pic.twitter.com/giTbyp4mXG
— 29Games (@29GamesOfficial) April 1, 2019
『ロケットパズル』は、ぶつかり合い互いに進路の妨げとなっているロケットを押して、母船に戻すパズルゲームだ。ロケットは直進しようとしており、下手に動かすと宇宙の彼方へ飛んでいってしまう。そうならないように、ロケットが果てなき旅に出ないよう考えながら押していく必要がある。倉庫番を代表例に、ロジカルにブロックを動かすパズルゲームは数多く開発されてきたが、ブロック自身が推進力を持っているのは珍しい。ゲームのルールや魅力については、動画やアニメーションを見てもらうのが手っ取り早いだろう。
#ロケットパズル ルールのまとめです
・全てのロケットくんを母船に入れるとクリア
・ロケットくんは推進力を持っている
・炎のあるマスは通れない
・噴射口を全てふさぐと眠る(炎が消えて推進力が消える)
・眠ったロケットくんは押せば目を覚ます
・プレイヤーができるのは「押す」ことだけ pic.twitter.com/MWuJavxNdm— 29Games (@29GamesOfficial) April 4, 2019
現在公開されている情報を見るだけでも、多くの人が魅力を感じられるであろう『ロケットパズル』。それは『The Witness』の開発スタジオにとっても同じだったようだ。資金提供を受けることになったきっかけは、パズルゲームが好きだからという理由から始まり、ユニークなパズルゲーム開発者をサポートしたいという想いでTheklaが開催した賞金総額10万ドル(約1100万円)のコンペ。この小規模なパズルゲーム開発者を対象とした公募は、29Gamesが『ロケットパズル』を作り始めた直後に募集スタート。29Gamesが プロトタイプを送ってみたところ、見事資金提供の対象となったそうだ。その証拠として、2018年6月に発表された資金提供者リストには、29Gamesと『ロケットパズル』の名がしっかりと掲載されている。支援金は、まず前もって少額で払われ、マイルストーンに応じてさらに大きな額の支援がおこなわれるそうだ。
傑作パズルアドベンチャー『The Witness』の開発元に認められたという事実は特筆すべきものだ。『The Witness』のプロデューサーにしてゲームデザイナー、『Braid』の開発者でもあるジョナサン・ブロウ氏は、業界でも屈指の実績・評価を持つゲームデザイナーのひとり。そんなジョナサン・ブロウ氏の御眼鏡に適った『ロケットパズル』への期待は、高まっていくばかりである。同作は先日開催されたTOKYO SANDBOXなどでも展示されていたということで、今後もどこかで遊べる機会が出てくるかもしれない。