弾幕系ダンジョン探索ゲーム『Enter the Gungeon』最後の大型アップデート「A Farewell to Arms」発表。4月5日に配信へ

 

Devolver Digitalは3月27日、インディースタジオのDodge Rollが手がける弾幕シューティング系ダンジョン探索ゲーム『Enter the Gungeon(エンター・ザ・ガンジョン)』向けとして最後となる大型アップデート「A Farewell to Arms」を発表した。PC(Steam)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneの各プラットフォームにて、4月5日に無料配信する。本作の日本での販売をサポートする架け橋ゲームズによると、日本語版にも同日配信予定とのことだ。

本作においては、当初あった有料の大型DLCの計画を取りやめて、代わりに小規模なアップデートを昨年末に配信する予定となっていたが、新たな要素を追加し続けているうちに大型アップデートへと膨れ上がり、結果的に配信時期もずれ込んだのだという。開発元Dodge Rollはこれまでに配信した大型アップデートでも、コンテンツの追加を止められずに配信予定時期を遅らせることがあり、良くも悪くもクセがまた出てしまったようだ。そして今回の「A Farewell to Arms」のボリュームとしては、最初の大型アップデート「Supply Drop」に匹敵するものになるという(PlayStation.Blog)。

その内容としては、まずガンジョニア(プレイアブルキャラクター)に「The Paradox」と「The Gunslinger」のふたりが追加される。本作では、自らの過ちを帳消しにしたいワケアリのガンジョニアたちが「過去を始末する銃」を求めてガンジョンに潜るが、The Paradoxは過去を持たないキャラクターなのだという。そして初期装備はランダムとなる。そのほか新たな銃やアイテムも多数追加。ここまでが当初の予定だった。

後に追加が決定したガンジョニアThe Gunslingerは、本作の開発初期に生み出された西部劇のガンマン風のキャラクターとしてファンの間では知られていたが、ようやくプレイアブルとなって登場した。そして、新たな種類の非常に強力な敵や、特別なボスが待ち受ける隠し部屋も追加される。本作では、『メタルギアソリッド』や映画「ダイ・ハード」などにちなんだアイテムや、さまざまなジョークを見ることができるが、このボスはそうしたネタのある意味の最終形となるそうで、どのようなキャラクターなのか興味深い。

さらに、コミュニティからの要望を受けて制作された「Rainbow Mode」も追加。このゲームモードでは、各フロアの最初に登場するレインボー宝箱を開けて銃かアイテムをひとつ入手でき、これが唯一の入手機会となることが特徴だ。ただし、ドロップした銃・アイテムや勝者の弾は例外とのこと。チャレンジモードやターボモードなどを有効にしてプレイすることも可能だ。またこのゲームモードでは、Bowlerという名の新NPCが登場するという。

Bowler

このほか、レアなNPCがやや見つけやすくなったり、ボスのDPSキャップがやや緩和されたりといった調整や、前回のアップデート時から残されていたバグの修正、パフォーマンスの改善なども同時におこなわれる。なお、今回が最後の大型アップデートとなるが、バグ修正など必要なサポートは続けていくとのことだ。

『Enter the Gungeon』は、「A Farewell to Arms」の配信日のちょうど3年前の2016年4月5日に最初のリリースを迎えた。その後移植を重ね、これまで全プラットフォーム合わせて約250万本を売り上げるヒット作となっており、このうちNintendo Switch版だけで100万本以上を売り上げていることも話題となった(関連記事)。本作は、開発元Dodge Rollが初めて本格的に制作した作品だったそうで、当初思い描いていたよりも遥かに大きな成功を収める結果となり、同スタジオはサポートし続けてくれたファンに感謝の言葉を述べている。今後は新作開発へと移行するとのことで、本作の開発から学んだことを活かしていきたいとしている。