ValveがついにSteamのUI刷新を発表。ゲームの最新情報やフレンドの行動が追いやすくなる
Valveは3月20日より米国サンフランシスコにて開催されているGDC 2019にて、Steamへのイベント機能実装と、ライブラリページのUI刷新に関する概要を発表した。海外メディアのPC Gamer、Kotaku、Game Informerなどが報じている。
新しく追加されるイベント機能は、所有しているゲーム内で開催中のイベント、最新アップデート、開発者ライブストリームなどの情報を通知するページおよび機能である。近年では長期運営型のタイトルおよび定期的なゲーム内イベントの実施を続けているタイトルが増え、プレイヤーは各タイトルで何が起きているのか追うのが大変になってきている。所有しているタイトルの最新情報を一括して確認できる本機能は、デベロッパーに活用されるようになれば、Steamでゲームを購入・集約するメリットとなり得るだろう。
なおイベントページに表示される情報は、「おすすめ」「メジャーイベント」「マイナーイベント」に分類分けすることで、バグfix系の小規模アップデートと大型イベントなど規模の異なる情報が一緒くたにされないよう考慮されている。なおそうした最新情報のリマインダー通知は、メール、テキストメッセージ、Googleカレンダーといった複数のオプションから選択して受け取れるようになる。
続いて、SteamライブラリのUI刷新により、Steamストアページのようにユーザーごとのライブラリホームページが設けられるようになる。こちらのホームページにも、所有しているゲームの最新イベントやアップデート情報が記載されるほか、フレンドのアクティビティに特化したウィジェットが設けられる。各ゲームで何が起きているのか、また各フレンドが何を遊んでいるのか、情報を一箇所にまとめることで、Steamユーザーのゲーミングライフをサポートするわけだ。また新しいライブラリでは、Steamストアページのタグ付けのように、Steamライブラリ上のゲームも「オープンワールド」「RPG」といったタグ付けによりフィルタリングできるようになるという。Steamにて大量のゲームを所有しているプレイヤーほど、便利な機能となるだろう。
Steamライブラリのゲーム個別ページも改修対象となっており、こちらもまた、ゲームの最新情報やイベント、DLCやSteamワークショップ情報、フレンドのアクティビティに焦点を当てた内容になる。具体的なフレンドのアクティビティに関しては、シェアされたスクリーンショット、解除した実績、投稿したレビューなどが対象となる。
全体的に、各ゲームで何が起きているのか、誰が遊んでいるのか、より把握しやすくするという意図が感じられる改修内容となっている。ValveのUIデザイナーであるAlden Kroll氏はかねてよりUIの刷新に取り組んでいると発信していたが、このたびようやくその内容が公の場で発表された形となる。また余談ながら今年2月にはAbout Steamページが更新され、その中で掲載されているイメージイラストが新しいUIになるのではないかと推測されていたが、確かにイメージイラストは今回発表されたSteamライブラリのゲーム個別ページのデザインに似ている(関連記事)。
こうした新しいライブラリUIおよび新機能の実装時期は未定。現在はクローズドベータ段階にあり、数か月のうちにオープンベータテストを開始するとのことだ。