クトゥルフ神話の影響受けるオープンワールド『The Sinking City』6月27日に発売延期。激戦区避け品質高める
ウクライナに拠点を置くインディースタジオFrogwaresは3月8日、現在PC/PS4/Xbox One向けに開発中の探索型アクション・アドベンチャーゲーム『The Sinking City』の発売日を、6月27日に延期すると発表した。本作についてはこれまで3月21日発売とされていたが、先日Steamストアなどでの発売日表記が2019年に変更され、延期するのではないかと噂になっており、今回正式に認めた形だ。同スタジオのコミュニティマネジャーSergey Oganesyan氏は、延期を決断した理由を以下の映像にて説明している。
Oganesyan氏によると延期の理由はシンプルで、他タイトルのリリースが密集する時期を避けたかったとのこと。確かに今月は、本日8日発売の『デビル メイ クライ 5』をはじめ、『ディビジョン2』や『ワンピース ワールドシーカー』『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』『ヨッシークラフトワールド』といった大型タイトルのリリースが続き、4月に入っても『Days Gone』や『Mortal Kombat 11』などが控えている。こうした時期に発売するとなると、メーカーとして売り上げに響くことが予想されるのはもちろん、プレイする側としても時間の確保が難しくなるだろう。Oganesyan氏は、発売日を延期したことによってできた時間を本作の改善に充てるとし、近くゲームの続報を伝えるとしている。
『The Sinking City』は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」の世界観をもとにするオープンワールドゲームだ。1920年代のアメリカ・マサチューセッツ州に位置する架空の街オークモントを舞台に、プレイヤーは私立探偵チャールズ・リードとなり、街を襲う水位上昇による浸水被害の謎に迫る。本作のゲームプレイは探偵としての調査活動に焦点を当てており、ゲーム側がプレイヤーを導くことは一切しないことが特徴のひとつだ。クエストを受けたり、それをこなすにあたっても向かうべき場所は表示されず、プレイヤー自身が足で稼ぎ情報を集め、それをもとに推理してゲームを進めていく。そうして、超自然の力に支配されたオークモントの謎に迫っていくのだ(関連記事)。
*海外メディアIGNが新たなゲームプレイ映像を公開。調査活動や、精神を侵されつつある街の住民たちの様子がうかがえる。
なお、本作は国内ではPS4版がオーイズミ・アミュージオから発売予定となっている。こちらの発売時期はまだ発表されていなかったが、おそらく今回の発売延期に合わせて6月末かそれ以降になるだろう。詳細は正式発表を待ちたい。