『Apex Legends』ライフラインのゲーム内音声で制作したファンソング「モザンビーク ヒア」が脚光浴びる

とあるユーザー氏が投稿した『Apex Legends』のレジェンド「ライフライン」のゲーム内音声を使用して制作した楽曲が話題を呼んでいる。その名は「Mozambique 'ere(モザンビーク ヒア)」。

Redditにて、オーディオ業界で働いているというits_xaro93氏が投稿した『Apex Legends』のレジェンド「ライフライン」のゲーム内音声を使用して制作した楽曲が話題を呼んでいる。

Took me some time to make, hope you guys like it *Audio*
byu/its_xaro93 inapexlegends

※ 投稿への直接リンクはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=0Pnw1H_Jvy8

※ YouTube版

投稿された楽曲の名称は「Mozambique ‘ere(モザンビーク ヒア)」で、ジャンルはヒップホップだ。投稿者が制作したトラック上でライフラインが淡々と言葉を並べていく、非常にクールな楽曲となっている。また曲中のフックには、ライフラインを使用中にモザンビークに対してシグナルを放った際の音声が使用されており、これが楽曲をより多くのプレイヤーに印象付ける要因となっている。本作でたびたび話題を呼んでいる武器であるモザンビーク(関連記事)を楽曲のメインテーマに取り上げることから、投稿者の『Apex Legends』への愛 とユーモアが垣間見える。

また「Mozambique ‘ere」を発表するにあたって、細かな設定が定められていることにも注目だ。アーティスト名義は「Lil LL」としているのだが、Lilというのはlittleの省略で、そのまま”小さい”を意味するヒップホップ・スラングだ。小心者・小物という皮肉を込めて用いられることもあるが、子どもや子どもっぽい人、小さくてかわいい人に使われるケースが多い。実際に海外シーンでは、自身の名前にLilを付けるラッパーが多く存在しており、もはやトレンドであるとも言えるだろう。

Lilのあとに続くLLという文字列は、ライフ・ライン(Life line)という二単語の頭文字から取ったと想像できる。つまり、ライフラインを存在する人物と見立て、ラッパーとしてヒップホップの楽曲をリリースしたと考えれば、「Lil LL」というネーミングはごく自然なのである。

Image Credit : its_xaro93
Image Credit : its_xaro93

昨日投稿されたこのスレッドは現時点で500を超えるコメントが寄せられており、多くのプレイヤーが好意的な 反応を示している。今後も異なるレジェンドで楽曲を制作してほしいと懇願する声も多数挙がるほどだ。現在は多くのユーザーからの希望を受け、「Mozambique ‘ere」フルバージョンの制作に取り掛かっているという。

さらには、開発元であるRespawn EntertainmentのプロジェクトリードであるDrew McCoyからも直々に「おめでとう、今週末最高の作品だよ(Congrats, you won the weekend.)」と反応が寄せられ、投稿者はさらなる賞賛を浴びる形となっている。

Comment
byu/its_xaro93 from discussion
inapexlegends

特定のゲームタイトルの二次創作物が話題を呼ぶ事例は少なくなく、それが必ずしも開発陣にとって嬉しいとは限らないだろう。ただし今回のように『Apex Legends』の個性豊かなレジェンドたちがクリエイターの目に留まり、立派な作品として世に放たれたことは、本作の開発を手掛けたRespawn Entertainmentとしても非常に喜ばしいことであったに違いない。

Akinori Matsushita
Akinori Matsushita

PCゲームをジャンル問わずプレイ。あらゆるタイトルを興味本位で追い続けた結果、好きが高じて個人ゲームメディアを運営するまでに。主にニュース全般を担当。

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