『Fallout 76』2019年内のロードマップを公開。新ゲームモードやクエストなど多数の追加コンテンツ発表に、コミュニティから歓声

Bethesda Softworksは2月23日、『Fallout 76』にて2019年内に配信を予定している、コンテンツのロードマップを公式サイトにて公開した。多数のコンテンツを無料配信していくし、コミュニティは歓喜に包まれている。

Bethesda Softworksは2月23日、『Fallout 76』向けとして2019年内に配信を予定しているコンテンツのロードマップを公式サイトにて公開した。3月から5月にかけて予定している「Wild Appalachia(ワイルドアパラチア)」、夏に配信予定の「Nuclear Winter(ニュークリアウィンター)」、そして秋に予定する「Wastelanders(ウェイストランダーズ)」といったように3つのテーマが掲げられており、それぞれの期間中に多数のコンテンツを無料配信していくとのことだ。

「ワイルドアパラチア」は3月12日(北米時間)から開幕。禁断の密造酒「ヌカ・シャイン」の秘密を解き明かすクエストが追加され、これを攻略することでC.A.M.P.に醸造・蒸留システムを導入できるようになる。1週間後の19日には、期間限定のシーズンイベントとして「ファスナハト・パレード」を実施。古来より伝わるファスナハトの祝祭とのことで、イベントを完了させれば特別な報酬として「ファスナハト・マスク」を入手可能だ。そして3月26日には、新たなゲームモード「サバイバル」が実装される。従来あったようなPvPに関する制限はなく、常にほかのプレイヤーの脅威に晒される代わりに、より多くの報酬が期待できるモードだ。なお、PvPに制限のある従来のゲームプレイは、「アドベンチャー」モードとして引き続きプレイできる(関連記事)。

4月9日には、新クエスト「Shear Terror!」が配信。新たなクエストラインと敵が登場し、この中でアパラチアの秘密を明かすと、伝承上の怪物が目を覚ますという。また同日からは、収納箱内のアイテムにてC.A.M.P.を飾りつけることができるようになるほか、自動販売機を設置し、プレイヤーによるアイテム販売が可能となる。販売するアイテムを選んで価格を設定すれば、あとは自動販売機におまかせ。誰かが買ってくれるのを期待しつつ冒険を続けることができる。そして4月16日には、フォトモードに新たな機能が追加されるという。

「ワイルドアパラチア」最後の月である5月には、まず新クエスト「Ever Upwards!」が7日から配信。ここで描かれるのは“伝説のパイオニアスカウト”にまつわる新たな物語だそうで、プレイヤーは森の奥深くへと足を踏み入れることに。そして、評価バッジを獲得してランクを上げれば、カスタマイズ可能な「高性能バックパック」が手に入るという。そして5月23日には、レジェンダリーベンダーが登場する。この謎のベンダーを見つけ出し、不要なレジェンダリーアイテムを交換・解体することで、新たなレジェンダリー装備を入手できる。

夏に予定している「ニュークリアウィンター」の期間中には、さらなる大型アップデートが予定されているそうで、メインとなるのは新ゲームモードの「Nuclear Winter」のようだ。現時点では、“ウェイストランドのルールを根底から覆す、『Fallout 76』のまったく新しい遊び方”とだけ説明されている。そして、高難度の「グループVaultレイド」もプレイ可能に。ここでは、ついに「Vault 94」と「Vault 96」の扉が開くという。これらの核シェルターの存在自体はすでに明らかになっているが、いまは扉が固く閉ざされており中に入ることはできない。ちなみに、本作にはほかに「Vault 63」も存在するが、こちらはさらに後のアップデートでのイベントに使われるのだろう(関連記事)。

また、新たな名声システム「レジェンダリープレイヤー」も実装予定となっており、これはいわゆるプレステージとして機能する。レベル50以上に到達したプレイヤーはレジェンダリープレイヤーとなり、より強力な新能力を備えた状態でキャラクターをリセット可能だ。そして、今年秋に配信予定の「ウェイストランダーズ」は、新たなメインクエストや派閥、イベント、機能などを追加する“本作最大にしてもっとも意欲的なアップデート”となり、選択と結果が重要なカギを握る重厚な物語を楽しめるという。

『Fallout 76』は2018年11月15日の発売から100日を迎え、Bethesdaは今回のロードマップ公開の冒頭にて、情熱と愛情を持って共に歩んでくれたプレイヤーに感謝の言葉を述べている。本作はローンチ当初、バグやクラッシュの頻発に悩まされていたが、これについて現在はゲームおよびサーバーの安定性が300パーセント以上向上したという。また、1プレイヤーあたり1日平均4時間プレイしているという統計データも明かされている。

本作についてはバグだけでなく、コンテンツ面においてもメディアやプレイヤーから手厳しい評価を受けてきた。今回、多数の新コンテンツの無料配信が約束された形となり、Redditなどのコミュニティを見てみると好意的に受け止めているようだ。これまでに出された要望を取り入れている要素も多く、中には本作はゲーム史における最大のカムバックを遂げることができるかもしれないと期待する声もある。Bethesdaは、まだ課題は残されているが、『Fallout』の世界をいつまでも冒険できるよう、その土台をしっかりと作っていきたいとし、プレイヤーには引き続きフィードバックを寄せてほしいと述べている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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