『Apex Legends』登場後も快調示す『フォートナイト』。同時接続プレイヤー数760万人で非イベント時の自己記録更新

『Apex Legends』登場後も『フォートナイト』は好調。2月16日に同時接続数760万人を超え、非イベント時の自己最高記録を更新した。なお2月上旬にMarshmelloがゲーム内コンサートを実施した際には1000万人を突破していた。

Epic Games2月21日、『フォートナイト』の同時接続プレイヤー数が先週末の2月16日に760万人を記録したことを報告した。海外メディアのThe VergePolygonが報じている。この数字は、特別なイベント期間外での接続数としては自己最高記録になるという。なおこれまでの数字としては、韓国での配信が開始された201811月に最高830万人を記録。20192月初旬に人気アーティストMarshmelloによるゲーム内ライブイベントが開催された際には、最高1070万人に達していた。今回の報告は、そうした明確なビッグイベントがない中でも数字を残せることを示している。

今月25日には、『フォートナイト』と同じく基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』がPC/PS4/Xbox One向けに配信されている。こちらは配信から1週間で累計プレイヤー数2500万人突破という快進撃を見せ、同時接続数もピーク時に200万人を超える勢いを見せている。Twitch視聴者数も、人気ストリーマーが集まってきていることが影響して発売以降『フォートナイト』を抜いて首位に位置している。毛色の異なるバトルロイヤルゲームとはいえ、競合相手に注目が集まる中でも、『フォートナイト』は順調にプレイヤー数を伸ばしているというわけだ。

なお、『Apex Legends』にストリーマーが移っていった結果、大型アップデートの効果で12月から1月にかけてTwitch人気が再加熱していた『Sea of Thieves』の視聴者数が再び落ち込むことに。1月には視聴者数ランキング2位にまで上がっていたが、現在は20位〜30位台に落ちている(Kotaku)。

2月上旬に開催されたMarshmelloの『フォートナイト』ゲーム内コンサート

ただし、『フォートナイト』では214日より、ゲーム内チャレンジをこなすことで来たるシーズン8のバトルパスを無料入手できる施策が開始されていたり、週末に獲得経験値が2倍になるダブルXPウィークエンドが実施されていたり、214日にゲームバランスの大幅な変更を適用するアップデートが配信されていたりと、ビッグイベントがなかったとしても、プレイヤーが集まる理由は複数存在していた。そうした対応がプレイヤー数増加の支えとなっていたのだろう。また『フォートナイト』は『Apex Legends』が配信されていないNintendo SwitchAndroid/iOSでも遊べることも加味せねばならない。

同じくバトルロイヤルジャンルの人気タイトル『PLAYERUNKOWN’S BATTLEGROUNDS』に関しては、大型アップデートの効果もあり201812月〜20191月にかけて平均同時接続プレイヤー数が伸びていたが、2月に入り再びPC版の人口が減りつつある。過去30日間の平均は前月比で約11%の減少を見せている(SteamCharts)。ただ、こちらのタイトルはモバイル版にて独自イベントを続けており、先日には『バイオハザードRE:2』とのコラボレーションイベント「Zombie: Survive Till Dawn」が開始された。各社安定したサービスを提供することはもはや当然として、話題を絶やさないため、どのような刺激的な施策を打ち出すのか。2019年はバトルロイヤルという器の中で何をするのか、という創造性がこれまで以上に問われていくのかもしれない。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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