『バイオハザードRE:2』のコンバットナイフは、フレームレートによってダメージ量が変動するとの検証結果が報告されている(reddit)。そもそもなぜコンバットナイフのダメージ量を検証する気になったのかというと、PC版のスピードラン界隈では最初のボスであるG第一形態をコンバットナイフで処理するのが定番の攻略方法となっているのだが、それらの動画を見るとG第一形態を倒すまでに必要な攻撃回数が異様に少ないことがわかる。なぜなのか疑問に思ったredditユーザーのTheInfamousDH氏が実際に検証してみたという流れだ。
検証結果としては、スタンダード難易度の場合、30fpsで56回以上、60fpsでは45回以上ナイフで攻撃しなければG第一形態を倒せないのに対し(筆者自身、約60fpsのPlayStation 4 Pro版で検証したところ、概ね45回が目安との結果になった)、180fps時には約25回で倒せたという。230fpsではわずか21回。テストは複数回行い、安定した結果が出たとのこと。PC版でG第一形態を素早く倒したい方には、fps制限やvsyncをオフにして、最大限のフレームレートを出せるようにすることを、TheInfamousDH氏は推奨している。察するに、少なくとも現時点では、ナイフが個体に当たっているフレームごとにダメージが蓄積されるような仕様になっているのではないだろうか。
動画上:uhTrance氏(PC版、100fps以上)、スタンダード難易度→攻撃26回
動画下:弊誌検証(PlayStation 4 Pro、約60fps)、スタンダード難易度→攻撃約45回
実際にレオンA編(スタンダード、Any%)を1時間以内にクリアしているuhTrance氏は、安定して100fpsオーバーしている状態で、スタンダード難易度では計26回、ハードコアでは計34回ほどでG第一形態をフィニッシュしている。通常プレイ時には、fpsによる差に気づくほどコンバットナイフを多用することは稀だと思うが、スピードランに挑戦する場合や、ナイフ縛りでプレイする場合にはフレームレートがダメージ量に影響を及ぼすことを覚えておいた方が良いだろう。
フレームレートが武器の性能に影響を及ぼす他の事例としては、『DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN』にて、オリジナル『DARK SOULS II』からfpsが変わったものの(30fpsから60fpsに変更)、武器の耐久度は敵に武器が当たっているフレームごとに減っていく仕様であったため、発売当初、耐久度が2倍の速度で減っていく現象が発生していた。また最近では『PUBG』にて、フレームレートによって銃の連射速度が変動することが確認されている(関連記事)。『DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN』の耐久度仕様はプレイ体験への影響が大きいことから後日修正されたが、はたして『バイオハザードRE:2』のコンバットナイフは仕様が変更される日が来るのだろうか。