『バイオハザード RE:2』のタイラントが2体同時に登場する珍事。不死身の巨体に囲まれる恐怖


バイオハザード RE:2』にて、主人公レオン/クレアを執拗に追いかけまわすタイラント(通称ミスターX)。トレンチコートと帽子で身を覆い、重い足音と共に迫り来るタイラントは多くのプレイヤーから恐れられており、海外ではそのあまりの恐ろしさの反動なのか、ネットミームの材料として面白おかしく調理する動きも見られている(関連記事)。

『バイオハザード RE:2』のタイラントはオリジナル版よりも執拗に追跡してくるようになったことから1体だけでもかなりの脅威であるが、なんと同時に2体のタイラントに追い回されるという珍現象が報告されている。本来タイラントは1体しか追ってこないにも関わらずだ。これは本作のスピードランに挑んでいるBeastGamingHD氏が、以下の動画として公開したことで知られていったものである。

BeastGamingHD氏は、ハードコア難易度でのスピードラン(グリッチ有り)に挑戦中、タイラントの足音が複数方向から聞こえてくることに気づく。最初のうちは音声バグだと思っていたようだが、氏は好奇心からスピードランを中断してタイラントをおびき出してみることに。1体を警察署の正門エリアに誘いこんだ上で警察署2階に向かったところ、東側通路にて2体目のタイラントと遭遇する。音声バグではなく、実際に複数のタイラントに追われていたわけだ。動画終盤では警察署2階東通路で2体のタイラントに挟まれるという悪夢のようなシチュエーションや、屋上エリアで2体のタイラントと同時に戦う様子が確認できる。

この現象がグリッチであることは確実と思われるが、T-103タイラントは量産型であり、『バイオハザード』シリーズの物語上、ラクーンシティにも複数体が投下されている。リメイク版となる『バイオハザード RE:2』では物語が再考されていることから、同じ形状のタイラントが2体同時に出現したとしても、一応はおかしくはないだろう。ちなみにBeastGamingHD氏はタイラントの2体同時登場について、「ハードコアモードの正式な仕様だったらいいのに」と感想を述べている。

なおBeastGamingHD氏は本件のほかにも、スピードラン挑戦中にシェリーが2人同時に登場するバグや、警察署のゾンビが宙に浮くバグにも遭遇している。氏いわくサードパーティー製のツールを使用しているわけではないとのこと。時間短縮のために通常とは大きく異なるテクニックを多用するスピードラン中であるがゆえに、こうしたグリッチやバグが頻発しているのかもしれない。そもそも、BeastGamingHD氏のスピードラン条件はグリッチ有りであることも忘れてはならない。

ちなみに本作のスピードラン記録としては、『バイオハザード』シリーズのスピードランナーとしておなじみのUhTrance氏が、レオンA編(スタンダード難易度)で1時間を切っている(動画リンク)。まだルート開拓が進められている段階であり、今後さらなる時間短縮が図られることだろう。また同シリーズのスピードランや縛りプレイに挑戦しているCarcinogenSDA氏は、レオンA編(ハードコア)のノーダメージクリアを成功させている(動画リンク)。