二足歩行する“ごく普通のシカ”のオープンワールド『DEEEER Simulator』開発中。支援者募るクラウドファンディング開始

 

シカが縦横無尽に駆け回るシミュレーションゲーム『ごく普通のシカのゲーム: DEEEER Simulator』(以下、DEEEER Simulator)が、現在開発中だ。開発プロジェクト代表である阿部敬介氏は、本日よりCAMPFIREにてクラウドファウンディングを開始しており、合計額100万円を目標に、3月28日まで支援を募っている状況である。対応プラットフォームはPC(Steam)及びスマートフォン(iOS、Android)。2019年内の発売を目標としている。PC版の開発が完了した後に、スマートフォン版に取り掛かるそうだ。

『DEEEER Simulator』は、“ただのシカ”を操ってCGで作られた町並みをさまざまな形で駆け巡ることができる、オープンワールド型のシミュレーションゲーム。首を自在に伸び縮みさせて信号機にぶら下がったり、2本の足を使って全速力で走ったり。PV中では角に何やら物騒な道具を載せたまま竜巻の前を走っていた。人呼んで「スローライフ街破壊ゲーム」。本作は、2017年にTwitter上へ投稿したシカの動画が話題となり、それを機に2018年から開発がスタートしたという。

街での生活を通してシカはそのポテンシャルを増し、従来の四足歩行から2足歩行へと進化していく。それに伴ってプレイヤーができることの範囲が拡大していくのだ。やがてシカは馬を駆り、マシンに搭乗する。ドラゴンに跨り空を飛ぶことだってできるようになる。

だが自由には責任が伴うということを決して忘れてはならない。街で違法行為を働いていると、キリンやシロクマの警察官が現れ、秩序の名のもとに兵器を用い、プレイヤーの行動をなにがなんでも止めてくることだろう。またシカらしく、さまざまな動物たちと触れ合ったり、牛を使ったオセロなどのミニゲームに興じることもできるようだ。あなたはシカで何ができるか、何をおこなうのか。自身の可能性が問われていると言っても過言ではない。

現在CAMPFIREにて提示されている支援プランは、最低額2000円から最高額25万円までの10種類。支援額が増すほどに、スタッフロールへの名前掲載に加えて、Tシャツや特製アートブックなどのグッツ贈呈、スピンオフ作品やβ版へのアクセス権限などを得ることができる。なかでも5万円以上のプランに加入すれば、なんと送付した画像を元に自分をゲーム内に登場させてもらえるという。音声データも送れば、それも反映されるとのことだ。本プロジェクトの中心である阿部氏は、2018年に大学を中退。現在はアルバイトをしながら、一人で本ゲームの開発・PV製作を進行中。そうした経緯もあり、クラウドファンディングを開始するに至ったのだろう。

本作に関する最新情報は公式Twitterより確認することができる。興味を持った方はぜひ支援を検討してみてはいかがだろうか。