『バイオハザード RE:2』好発進。PC版の最大同時接続数は『バイオ7』の4倍を記録、英国週間チャートでは初週1位に

 

カプコンが1月25日に発売した『バイオハザード RE:2』。1998年に発売された『バイオハザード2』のファンからの熱い要望に応える形で生み出されたフルリメイク作品だ。このファン待望の一作が、順調なスタートを切っていることが報じられている。まずPC(Steam)版に関しては、Steamでの最大同時接続プレイヤー数が週末の27日に7万4000人を記録(SteamCharts)。これはカプコンがリリースしたSteam版のゲームソフトの中で、『モンスターハンター:ワールド』に次ぐ高い数値である。

本稿執筆時点で『バイオハザード RE:2』は、Steam全体での同時接続数ランキング8位に位置している(ちなみに7位は『モンスターハンター:ワールド』)。過去作『バイオハザード7』のローンチ時の最大同時接続数は1万8000であり、単純に4倍以上のプレイヤーがピーク時に殺到したことがわかる。

Image Credit: SteamCharts

またイギリスのパッケージ版を対象とした週間売上チャートでは、初週1位を記録している(GameIndustry.biz)。ただし2017年に発売された『バイオハザード7』の初週との比較で言うと、『バイオハザード RE:2』のセールスは18%ダウンしているとのこと。少なくともパッケージ版に関しては、ナンバリング新作ではないことが影響しているのかもしれない。なお『バイオハザード7』は、発売から3日後時点で全世界出荷本数が250万本を突破したことを発表している(公式プレスリリース)。こちらも今後、『バイオハザード RE:2』の成果を図る上での比較材料となってくるだろう。

思えば1月中旬に配信された本作の無料デモ「1-Shot Demo」は、配信開始から2週間足らずで全プラットフォーム累計300万ダウンロードを達成しており、本作に対する期待の高さがうかがえた(関連記事)。そして、その期待どおり順調にセールスを伸ばしているようだ。

『バイオハザード RE:2』はオリジナル版のエッセンスを残しつつも、パズル、マップ構造、キャラクターのセリフ、敵の種類などが組み直されている。ビハインドビューへの変更はもちろんのこと、「RE ENGINE」により現代化したグラフィック、こだわり抜かれたサウンドデザインなどにより、オリジナル版を遊びこんだプレイヤーでも新鮮な感覚で遊べる作品として生まれ変わっている。「The 4th Survivor」「The 豆腐 Survivor」の再現や、今後予定されているオリジナル版のテクスチャスキンの配布など、ファンサービスも充実。リメイク具合だけでなく、ホラーゲームとしての完成度も高く評価されており、レビュー集積サイトMetacriticでのメタスコアは89点、ユーザスコアは現時点で9/10点といずれも高い数字を残している(Metacritic)。

売上・評価ともに好調な滑り出しを決めているということで、気になってくるのが他シリーズ作品のリメイク化。特にオリジナル版『バイオハザード2』の翌年に発売された『バイオハザード3』に注目が集まるところ。この点については、GAME Watchのインタビューに応じたプロデューサーの平林良章氏が「ユーザーの皆さんが『RE2』を凄く楽しんでくれて、別のナンバーも遊びたいという声がラブコールとして挙がれば、そこが僕たちにとってのスタートポイントになると思う」と答えている。『バイオハザード RE:2』の売れ行き、そしてコミュニティの盛り上がり次第では、再びラクーンシティでの悪夢を体験する機会に恵まれる日が訪れるかもしれない。