Riot GamesとMarvel共同制作の『LoL』公式コミック第一弾「アッシュ:アヴァローサンの戦母」無料配信開始

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは、日本時間12月19日深夜に公式コミック「アッシュ:アヴァローサンの戦母」第1話を全世界で公開した。先月に発表されたMarvelとの共同制作コミックの第一弾で、全4話が月刊配信される。

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは、日本時間12月19日深夜に公式コミック「アッシュ:アヴァローサンの戦母」第1話を全世界で公開した。先月に発表されたMarvelとの共同制作コミックの第一弾で、全4話が月刊配信される。

このシリーズでは『LoL』のプレイヤーキャラクターとしておなじみの「アッシュ」が、若い身で部族を率いる立場になるまでの経緯を描くもの。舞台となる地域「フレヨルド」は、地球における北欧を思わせる極寒の地で、そこに住む部族たちが生きるために相争う場所だ。フレヨルドの部族たちは女系社会を形成しており、民たちを率いるアッシュの母親は「戦母(Warmother)」の称号を担う女性戦士。有望な若き戦士であるアッシュも将来的に母の後を継ぐことが期待されている。しかしアッシュの母は、部族に伝わる伝説にすがって力を手に入れようとし、率いる民を危険に晒す……というのが第1話のあらすじだ。

北米サイトのコミック案内によると、第2話の配信は2019年1月16日、以下第3話が2月20日、第4話が3月20日と今後のスケジュールが公開されている。「アッシュ」の完結までは、毎月第3水曜日に最新話が配信されると見てよさそうだ。

「アッシュ」は『LoL』のゲーム内世界設定を集めた「ユニバース」内で無料配信されている。英語圏向けにはこのほか、デジタルコミック配信サイト「ComiXology」でもSpecial Editionを4.99ドルで並行して有料配信中。Special Editionにはコミック本体のほかにもおまけとして登場人物の設定画や用語集が収録されており、完結後に刊行予定の物理書籍版では「ショートストーリーなどさらにおまけが充実するかも」と、「アッシュ」のストーリー担当であるOdin ‘WAAARGHbobo’ Shafer氏はコメントしている。日本における有料配信はないようで、物理書籍版の刊行も現状では言及がない。

 

共同制作の公式コミック、初年度は毎月配信

WAAARGHbobo氏は、12月6日のコメントでさらにコミックに関するユーザーの質問に答えている。これによると、Marvelとのコミック制作初年度である2019年は、「アッシュ」を含め少なくとも3本のシリーズ展開を予定しているとのこと。また2019年は月刊配信であり、1つのシリーズが終われば次のシリーズ連載が始まるとも書いている。3作中で最もページ数が多いのはアッシュのオリジンを描く「アッシュ」だが、氏は今後のシリーズについて、『LoL』に登場するチャンピオンのオリジンストーリーを描くものに限らないことをもにおわせている。クリエイティブデベロップメント部門長であるGreg ‘Ghostcrawler’ Street氏はマーベルとの提携を発表する動画にて「過去を描くだけでなく、ルーンテラの時間軸を進めていきたいとも考えている」と話しており、これまでアップデートでの設定更新ばかりに依っていた物語面での時間軸を進める動きを伴っていくようである。

今後公開予定のコミック2作については、WAAARGHbobo氏が「ストーリー担当は1作が自分、もう1作がJohn O氏」と明言している。「John O」とはおそらくJohn ‘JohnODyin’ O’Bryan氏だろう。2015年夏にビルジウォーター地域に焦点を当てたイベントが開催された際、連作として公開されたストーリー「燃え盛る波濤」の執筆者のひとりで、他にも多くのチャンピオンの設定に関わっているライターだ。連載が好評であれば公開ペースが上がり作品数も増えることが考えられる。「アッシュ」の連載ももちろん楽しみだが、完結後の新たなる展開にも期待したい。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

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