『Dead by Daylight』新DLCが正式実装。新殺人鬼「リージョン」の性能調整など、ベータテストからの変更点を紹介
今月12月12日、『Dead by Daylight』にて新DLC「Darkness Among Us」が配信された。かねてよりベータテスト(以下、PTB)が行われていた新コンテンツである殺人鬼「The Legion」、生存者「Jeff Johansen」、マップ「Mount Ormond Resort」が収録されている。本記事では、PTB開始から本実装までの間に行われた変更点をチェックしていこう。
殺人鬼「The Legion」が強化、新コンテンツが追加
日本のプレイヤーにとってもっとも顕著な変更は、日本語版のキャラクター名が変更になったことだろう。PTBでは「レジオン」表記だったが、DLC配信と同時に「リージョン」に変更されている。最終的に、英語の発音に近い片仮名「リージョン」が採用された。また、リージョンの新パーク「Iron Maden」も「鉄の処女」から「アイアンメイデン」に変更されている。
新コンテンツを紹介するSpotlightムービー。ここでもThe Legionの発音は「リージョン」に近い。(1分13秒ごろから)
ゲームの内容の変更点としては、リージョンの特殊能力がいくつか強化された。1つ目はリージョンの大きな特徴である、特殊能力発動中のパレット飛び越えだ。PTBではパレットを飛び越えた後に1~2キャラ分遠くに着地することですばやく距離を詰めることができていたが、逆にリージョンがパレットを飛び越えた直後、追われている生存者がすれ違うようにパレットを飛び越えることで簡単に追撃を回避できるという戦法に利用されてしまっていた。本実装と共に距離が短縮され、スピード感は減じたものの、前述の戦法は通用しづらくなっている。
2つ目は特殊能力発動中の追い打ちに関する仕様変更だ。リージョンは能力発動中に生存者を攻撃すると、新異常状態の「深手」を負わせることができる。一方で、既に深手を負っている生存者を追撃すると強制的に能力が解除されるという、特定の生存者を追い続けるとデメリットを被る特徴を持っている。PTB時は深手を負っている生存者を能力発動中に攻撃すると、攻撃命中のポーズ(約2秒)と能力解除時のスタン(約3秒)を連続で受け、合計約5秒間の硬直が発生していた。『Dead by Daylight』において「生存者を追跡中に生まれる5秒間の硬直」は深手状態のメリットを差し引いても大きく、本実装では前者は廃止され、能力解除時のスタンのみ発生する形となった。リージョンの攻撃射程が他の殺人鬼と統一されるよう修正されたのも、助けとなるだろう。
3つ目は深手状態の強化だ。まず、未実装であった深手治療時の効果音が追加され、瀕死となってしまうまでのカウントダウンが基本的に止まらないようになった。そして、深手を途中まで治療していても、能力発動中のリージョンに攻撃されると治療度がリセットされるようになった。これらの調整により、リージョンから少し身を隠した程度で隙を突いて深手状態を治療することが非常に困難となり、しっかりと振り切って治療時間を確保することがより重要になった。
他には、深手状態の実装に伴いゲーム内の「治療」の概念が見直され、リージョン、ドクター、ナイトメアの特殊能力の影響下からの回復に対し、治療に影響を与えるパークの効果を得られなくなった。もしこれらを戦術に組み込んでいた場合、構成を再検討する必要があるだろう。
予期せぬ不具合が多発、全プラットフォームに影響
コミュニティにとって新DLCの発売は、PTB開始から続く熱狂の最高潮だが、一方で今回は予期しない問題に冷や水をかけられる結果となった。アップデート直後から多数報告されている不具合がそれだ。
今回のアップデート後、PS4で新マップ「Mount Ormond Resort」をプレイするとゲームが強制終了する問題、課金購入したスキンが一時的に全て使用できなくなる問題、一部効果音の音量が非常に大きくなる問題、殺人鬼が透明になる問題など、ゲーム性に影響を及ぼす非常に深刻な不具合の報告が多数寄せられている。新コンテンツを心待ちにしていたコミュニティにとって、ゲームを正常にプレイできないことへの困惑は大きいものと思われる。早期修正を期待したいところだ。もし不具合を発見した場合、先日日本のプレイヤー向けにローンチしたBehaviour Interactiveの日本語サポート窓口に日本語で連絡するか、公式フォーラムのBug Report Forumに英語で書き込むことで報告することができる。
DLC「Darkness Among Us」は、SteamおよびPS Storeにて発売中だ。