スケボーゲーム『Skater XL』PC向けに発表。画期的な操作方法により、これまでにない直感的なボードコントロールをうたう

 

アメリカのインディースタジオEasy Day Studiosは12月7日、スケボーゲーム『Skater XL』をPC向けに発表した。12月19日より、Steamにて早期アクセス販売を開始する。公開されたティザートレイラーからは、本作はEAの『Skate』シリーズを彷彿させる、3Dグラフィックでの本格的なスケボーゲームとなることをうかがわせる。ただ、現時点ではどのような作品となるのか情報は限定的である。

こうした本格スケボーゲームにおいて、もっとも気になるポイントというと操作方法だろう。『Skate』シリーズのように、ゲームパッドのアナログスティックを用いて直感的なボードコントロールをおこなうのか、それともActivisionの『Tony Hawk』シリーズのように、ボタン操作を中心としたカジュアルなスタイルとなるのか。crea-ture Studiosが現在開発中の『Session』のように、左右のアナログスティックを左右の足に見立てて操作する、直感性をさらに追求する作品もある(関連記事)。

本作については具体的なことはまだ明かされていないが、開発元Easy Day Studiosは独自の画期的な操作方法を採用し、直感的で反応性の高い、かつスムーズな究極のボードコントロールを可能にしたと自信を語る。キャラクターの足の動きからデッキをフリップさせるに至るまで、従来のスケボーゲームにはなかったデッキとの一体感を感じられるというから、ますます気になるところである。

本作のディレクターDain Hedgpeth氏は、iOS/Android向けの人気スケボーゲーム『Skater』を手がけた人物でもある。同作は、キャラクターがおらずスケボーと足(スニーカー)だけが表示される、モバイル向けのスケボーゲームによくあるシンプルなスタイルだが、タップ・スワイプを駆使してデッキ上の足の動きを表現し、さまざまなトリックを出し分けるリアル志向の作品だった。それが本作の操作方法のヒントになるのかどうかは分からないが、そうしたこだわりが本作にも注がれているのは間違いなさそうだ。本作の開発元も、小規模なインディースタジオであるため、操作性やゲームプレイに焦点を絞り多くの時間をかけてきたと述べる。

早期アクセス開始時には、トレイラーやスクリーンショットで見られる、West LA Courthouseをモチーフにしたコンパクトなロケーションがマップとして収録される。これは実在する裁判所前の広場で、スケートスポットとして解放されているスケーターに人気の場所だ。ほかのスケボーゲーム内に登場したこともある。開発を進める中では、こうしたアメリカ西海岸にあるスケートスポットを再現し追加していくという。

キャラクターはまずは1種類のみで、ゲームプレイのコア要素とゲームメカニクスを確認できる内容になる。チュートリアルも用意されるとのこと。そして、コミュニティからのフィードバックを得ながら、マップの追加と同時に、さまざまなスケボーグッズやキャラクターカスタマイズ要素、動画撮影・編集機能などのコンテンツを開発していくとしている。

近年は、大手メーカーが手がけるスケボーゲームはめっきり見なくなってしまったが、前述した『Session』や、先月11月に発表された鳥がスケボーをする『SkateBIRD』(関連記事)など、インディー界隈では数は少ないものの新作が開発されている。モバイル向けには、Tony Hawk氏の新作『Tony Hawk’s Skate Jam』が近く配信予定でもある。そうした作品と同じく、『Skater XL』も早くもスケボーゲームファンからの期待を集めているようで、どのようなゲームになるのか注目である。