『バトルフィールド V』無料DLC「タイド・オブ・ウォー チャプター1:序曲」本日夜配信。新マップ”Panzerstorm”や練習場の追加、SMG強化など武器のバランス調整も
Electronic ArtsおよびDICEは、『バトルフィールド V』の無料ダウンロードコンテンツ「タイド・オブ・ウォー チャプター1:序曲」の配信時期を発表した。本来は12月4日より配信予定だったが、発見された問題の事前修正を行うとして配信が延期されていた。今回再発表されたアップデートのスケジュールは、PC版が2018年12月5日18時より、続いてPlayStation 4版が19時、Xbox One版が20時からとなっており、各プラットフォームで約1時間のダウンタイムが発生する予定とのことだ。
タイド・オブ・ウォーとは、『バトルフィールド V』に継続的にコンテンツを配信するサービスだ。その第1弾となる「チャプター1:序曲」では、既にいくつかの新たな要素の追加が発表されている。まずドイツ軍が機甲部隊でベルギーへ侵攻し、連合軍の防衛線を突き破る新マップ「Panzerstorm」が登場する。戦車主体の戦場となっていることが特徴で、ベルギー地方の屋根や堀、高架路などを強力な走行車両で切り開いていく。またシングルプレイヤー「大戦の書」に、これまで信頼していたイデオロギーに疑念を抱き始めるティーガー戦車乗員たちの物語が描かれた新章「最後の虎」が追加される。日々マルチプレイヤーに励んでいる方も要チェックだ。
Hamadaマップをベースとした、射撃・操車・飛行の訓練が行える「練習場」の追加は、さまざまな検証を行ったり、技量を高めたいプレイヤーにとって非常に嬉しいものとなるだろう。練習場では、プレイヤーは基本的に命を落とさない仕様となっているが、発表文によると”フレンドリーファイアのスイッチ”がどこかに隠されていることが示唆されている。また、チャプター1の配信と同時にビークルのカスタマイズも解禁となるようだ。戦車や航空機のスキンを装着することにより、戦場で強烈な存在感を放つことができる。ゲームのやり込み要素に関してもアップデートされ、各イベントのチャレンジをクリアすることで得られる報酬、新しいチャプター進行報酬なども登場する。
「タイド・オブ・ウォー チャプター1:序曲」では、新たなコンテンツ追加のほか、多岐にわたる修正が行われる。パッチノートでは、まずコミュニティ間で最も議論されている話題としてデスタイム(TTD)とキルタイム(TTK)の問題が取り上げられている。今回配信されるアップデートではキルタイムに関する変更は行わないとしているが、武器のバランス調整が適用されるので、間接的にゲーム中のキル発生頻度が変わる可能性がありそうだ。EAのグローバルコミュニティマネージャーDaniel Mitre氏の投稿によれば、デスタイムとキルタイムのバランスはゲーム体験に密接に結びついているとのこと。実験的な変更の際はコミュニティを巻き込んで改善に努めていくとし、献身的な姿勢を見せている。
武器のバランス調整については看護兵のSMGに重点が置かれ、アサルトライフルのような有効範囲の広い武器と競合できるようにバランス調整が行われている。5ヒットキルの範囲が25メートルから30メートルに増加、さらには砲口速度を増加させることで、SMGが十分なパフォーマンスを発揮できる距離を広める狙いだろう。またADSと立ち止まった状態での精度が向上している。その他の武器についても細かな調整が適用されているので、一度確認してみてはいかがだろうか。
武器のバランス調整は以下のとおり:
損傷
M1928A1:最大ダメージが30から25.1に減少
Gewehr 1-5:3ヒットキルの範囲を最大25メートルから30メートルに増加
Sturmgewehr 1-5およびStG 44:最大ダメージが24から25.1に増加
Turner SMLE:ヘッドショット1発とボディショット1発の計2発で倒すことができる範囲を35メートルから30メートルに減少
全てのアサルトライフル、LMG、MMG、SMG:4ヒットキルの範囲を9メートルから10メートルに増加させ、近いクォーターダメージをより信頼できるものにする
全てのSMG:5ヒットキルの範囲を25メートルから30メートルに増加
ピストル:ダメージが減衰する距離がわずかに伸びた
ボルトアクション:下半身または上腕に命中したとき、ダメージが軽減することがなくなり、最小でも55ダメージが保障される
反動
KE7:水平反動が0.36から0.45に増加
M1907 SF:水平反動が0.39から0.41に増加
STEN:水平反動が0.4から0.38に減少し、専門技能「Ported Barrel」の効果が増加
専門技能
Slings and Swivels:効果が上昇した。プライマリー武器への切り替えが50ミリ秒早くなり、ボルトアクション、アサルトライフル、セミオートライフル、およびSLRでスプリント後の射撃も16ミリ早くなった
KE7:専門技能が変更。Recoil Bufferが削除となり、Quick Aimが追加された。またツリーの順序が変更された。
リロード
KE7:リロード速度が向上。ベースリロード時間は3.75秒から3.55秒に減少
ダブルドラムマガジン:MG34のリロード速度が向上。タクティカルリロードは4秒から3.7秒に減少。マガジンが空の場合はリロードが5.5秒から5.083秒に減少。
M1907 SF:リロード速度が向上。タクティカルリロードは2.9秒から2.7秒に減少、マガジンが空の場合はリロードが3.5秒から3.3秒に減少。
その他
SMGで、ADSと立ち止まった状態でのバースト射撃の精度が向上
アサルトライフルで、ADSと立ち止まった状態でのバースト射撃の精度が減少
すべてのSMGの砲口速度を次のように増加させました。
・MP34:495m/秒(以前は450m/秒)
・MP34(高速弾):560m/秒(以前は520m/秒)
・STEN:495m/秒(以前は430m/秒)
・MP40:455m/秒(以前は400m/秒)
・EMP:420m/秒(以前は380m/秒)
・MP28:345m/秒(以前は320m/秒)
・Suomi KP / -31:330m/秒(以前は300m/秒)
・M1928A1:330m/秒(以前は280m/秒)
SMGの弾丸落下は、通常弾が0.007から0.005に減少、高速弾が0.005から0.0035に減少
そのほか、観戦モードを改善するべく3つの新機能が追加された。「Look at Player」は、設定を有効にすることで、カメラが自動的に選択した兵士・車両を追いかける機能だ。特定プレイヤーに焦点を当てたユニークな映像を撮影することができるので、YouTubeなどに動画をアップロードするコンテンツクリエイターには欠かせない機能となるはずだ。また手動でカメラを動かす必要がないことから、大会の放送などにも役立つのではないだろうか。PC専用でカメラをスムーズに動かす機能「Smooth Rotation」、まるで手持ちのカメラで撮影しているような視点を再現する機能「Camera Sway」も併せて実装されている。
初回から数多くのコンテンツ追加や調整が加えられた『バトルフィールド V』だが、今後のアップデートについても期待を持たざるを得ない。現在明らかになっている内容としては、2つの新たなゲームモードを含んだ「タイド・オブ・ウォー チャプター2:電撃の洗礼」が1月から3月の間に配信予定となっている。さらに3月開始の「チャプター3:炎の試練」では、以前から搭載されると報じられていたバトルロイヤルモード「ファイアストーム」が実装予定。チャプター3以降も新たなロケーションや新武器、新ビークルなど、さらに多くの体験が待っているとのことだ。