ネイマール選手がサッカーの世界的アワード「バロンドール」を欠席。理由は『CoD:BO4』をプレイしていたから

ブラジル代表選手で、フランスのパリ・サンジェルマンに所属するネイマール選手が、12月4日に開催されたサッカー界における一大アワードであるバロンドールを欠席し、ゲームに興じていたことが話題を呼んでいる。仲間たちと『Call of Duty: Black Ops 4』を楽しんでいたようだ。

ブラジル代表選手で、フランスのパリ・サンジェルマンに所属するネイマール選手が、12月4日に開催されたサッカー界における一大アワードであるバロンドールの授与式を欠席し、ゲームに興じていたことが話題を呼んでいる(FoxSports)。バロンドールは、フランスのサッカー誌France Footballが主催する歴史あるアワード。その年でもっとも活躍したサッカー選手を称える賞である。最終候補者30名がリストアップされており、フランス代表でアトレティコ・マドリード所属のアントワーヌ・グリエーズマン選手など、名だたる選手が授賞式に姿を現していたが、同じく候補者としてあがっていたネイマール選手は『Call of Duty: Black Ops 4(CoD:BO4)』のプレイに勤しんでいた。

ネイマール選手は、バロンドールが開催された12月4日、PC版『CoD:BO4』のBlackoutモードをノリノリでプレイしていた。ともにプレイしていたのは、パリ・サンジェルマンに所属しておりブラジル代表でもチームメイトであるチアゴ・シウバ選手やマルキーニョス選手、そしてプロゲーマーであるHayashii氏など錚々たる面々。楽しげに友人たちとゲームに没頭する姿をカメラで映しながらゲームプレイ映像をTwitchなどで配信していたのだ(ストリームの視聴はこちらから)。

ネイマール選手はもともとゲーマーとして知られており、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』のカスタムサーバーをリクエストしたり、今回のワールドカップにおいては『Counter-Strike: Global Offensive』のゴールセレブレーションを披露したりと、しばしばゲームに没頭していることを公表していた。実は氏が『CoD:BO4』をゲーム配信するにあたっては、発売元のActivisionが協力しており、事前より告知がなされていた。つまり、ある種の公式配信であったというわけだ。プロモーションの一環ということもあり、その事情を知っているユーザーにとっては驚きはないかもしれないが、バロンドールの授賞式よりもゲームのプレイを優先し、それを配信していたとなれば、当然話題にものぼるだろう。うまく宣伝として機能させたActivisionとしては、してやったりであるかもしれない。

https://twitter.com/CallofDuty/status/1068569003474337793

ネイマール選手は、最終的にバロンドール投票においては13位という順位になった。ネイマール選手はバルセロナから移籍し、依然として輝きを見せているものの、クラブにおいてはケガによる離脱期間があり、リーグ戦の試合出場は20試合に留まった。そのほかロシア・ワールドカップにおいては、ブラジル代表が準々決勝敗退という結果に留まったことが響いたかもしれない。一方、すでに大々的に報じられているように、今年のバロンドールはクリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシ選手を差し置き、クロアチア代表選手でありレアル・マドリードに所属するルカ・モドリッチ選手が輝いている。同選手は、クラブではレアル・マドリードでチャンピオンズリーグ史上初の3連覇の立役者となった。クロアチア代表においては、チームの主将としてロシア・ワールドカップの決勝進出に導いた。クラブ・代表ともに存在感を見せたことで評価された形だ。

サッカー選手が、サッカーそっちのけでゲームに興じるという現象は今年に入って多く見られており(関連記事)、イングランド代表選手でトッテナム・ホットスパーに所属するデレアリ選手は、『フォートナイト』に没頭し、アワードやチャンピオンリーグなどの重要な試合の観戦そっちのけで同作のゲームプレイを配信していた。サッカー選手といえど、ピッチの外に出ればひとりの若者。プライベートな時間は、自分の趣味を楽しみたいのだろう。ちなみにデレアリ選手も最近は、『フォートナイト』ではなく『CoD:BO4』のBlackoutモードを楽しむ様子を配信している。『レッド・デッド・リデンプション2』と並び今年を代表するヒット作となった『CoD:BO4』は、サッカー界のゲーマー達をも魅了しているようだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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