短編3Dアクション『Gizmo』12月5日にSteamにて無料配信へ。開発者達の「3Dアクションへの愛」を表したゲームを清算するため

イングランドのインディースタジオMilo Gamesは11月22日、『Gizmo』を現地時間12月5日に配信すると発表した。価格は無料。無料で配信する理由は、3Dアクションへの愛をこめた『Gizmo』を清算するためだという。

イングランドのインディースタジオMilo Gamesは11月22日、『Gizmo』を現地時間12月5日に配信すると発表した。価格は無料。

『Gizmo』は、3Dアクションゲームだ。舞台となるのは、地球。狂気の天才ドクターボルトによって、人類のすべての人間は深き眠りに陥った。誰もいない状態を利用したドクターボルトの蛮行によって、地球を“建築現場”状態。そして最終的には地球は、機械化し始めていた。プレイヤーはとあるロボットとなり、長きにわたる機械化計画を止めるために、ロボットとしてパイプや足場を伝い、転送ビーコンを見つけて、ドクターボルトを出し抜くのだ。

本作は短編の3Dアクションとなっているが、ステージひとつひとつにこだわりが込められている。シンプルにクリアしてもいいし、隠されたビーコンを集めてもいいし、敵を全部倒すのも、バレルをすべて壊してもいい。しかしコンプリートするのには相応の腕が求められる。たとえば、スイッチを押したあと60秒後閉じてしまうようなギミックも。そのほか、タイムアタック要素も充実しており、挑戦しがいのあるステージに仕上げられているとのことだ。

Milo Gamesは、『OESE』や『Dead』などをSteamにてリリースしてきたほか、モバイルでもゲームを配信中。なぜ『Gizmo』を無料でリリースしようと思ったのだろうか。Milo GamesのスタッフDane Winn氏とAlec Smith氏は、オープンワールドではなく、90年代に流行したいわゆるステージ型の3Dアクションゲームに強い愛着を抱いていたという。

緻密に練られたステージデザインを作り上げることを望んでいたが、それを実現するにはとても多くの時間が必要であることが判明し、断念することになった。しかし、ただボツにするにはもったいないと感じたふたりは、Steamにて作り上げたものを配信することで、清算することを決断したという。25以上のステージ、ボス戦、多数のキャラクターなど数多くの構想は存在するものの、Steamにてゲームを配信することで眠らせるようだ。

itch.ioやGame Joltではプロトタイプや未完成、もしくはボツ作品などは多く配信されているが、Steamにてこうした“手向け”的な試作品をリリースするというのはやや珍しい形だろう。映像を見る限り、グラフィックはキュートでアクションゲームとしての手触りがよさそうに見える。『ラチェット&クランク』 のような体験が楽しめそうだ。12月5日は、彼らの3Dアクションへのこだわりを、感じてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5198