ストリーミングハードウェア「Steam Link」は生産終了へ。国内向けストアからも姿を消す
Valveは11月20日、Steamコミュニティにて「Steam Link ハードウェア(の在庫)はほとんど無くなりました !(Steam Link hardware almost gone!」というタイトルのニュースを投稿し、Steam Linkの生産状況を報告した。同ハードウェアはヨーロッパでは売り切れ状態で、アメリカでもほぼ売り切れ状態であるという。今後は「既存の」ハードウェアのサポートを継続すると伝えていることから、事実上の、生産停止宣言であると言えるだろう。
Valveは今後も、Steam Linkのハードウェアのサポートを続けていくとし、同様に、Androidスマートフォンやタブレット向けに配信中のSteam Link アプリについてもサポートしていくという。なお、Appleに配信を差し止められ、その後協議していると伝えられたiOS向けSteam Link アプリは、未だにApp Storeに登場していない。
Steam Linkは、PC上で動作中ゲームの映像を、テレビにストリーミングするハードウェアだ。有線・無線(IEEE 802.11ac)共にサポートしており、ネットワークに接続すれば
自動的にSteamが起動している自分のPCを検出する仕組み。1080p/60fpsまでサポートしており、Steam コントローラはもちろん、Xbox One/Xbox 360向けコントローラなどさまざまな入力デバイスをサポートしている。
Steam Linkは、通常は7344円で販売されているが、近年はたびたび格安にてセール販売されていた。今年4月には、Steam Linkとともに大々的に発売されたゲーミングPCであるSteam Machineも、展開が終了されるのではないかと噂されており、その後Valveは終了とは言わずともSteamストアのラインナップから、同ハードウェアを削除したことを認めていた。最終的には、Steam LinkやSteam Machineはともに市場から姿を消すことになる。
Steamハードウェアを国内向けに販売するDegica FAN(Pro スチーマーより移転)でも、Steamコントローラは販売されているものの、Steam Linkは売り切れ(入荷未定)とされている(ちなみにDegica FANは現在オータムセール中)。国内向けの販売も、実質的に終了したと考えられるだろう。これで、2015年11月に発売されたValveのデバイス群の中で未だに販売されているのは、Steam コントローラとその関連商品のみになる。時代の移り変わりを感じさせるアナウンスであるといえるかもしれない。