『レインボーシックス シージ』新シーズン「ウィンドバスティオン」詳細発表。防衛の多様性を広げるKAIDと、アグレッシブなガジェット有するNOMAD

 

【UPDATE 2018/11/20 11:20】
『レインボーシックス シージ』イヤー3シーズン4「ウィンドバスティオン」のパッチノートが公開された。新オペレーター2人と新マップに関する情報のほか、既存オペレーターの調整、ゲームバランス調整、ビジュアルフィードバックの追加、レンダリング技術の変更、ゲーム内ショップへのアクセス方法の追加、武器フルスクリーンビューのライトテーマ追加が盛り込まれている。既存オペレーターの調整に関しては以下のとおり:

MUTE
セカンダリーウェポンへのSMG-11追加

MUTE/SMOKE
SMG-11のダメージ微増

CLASH
エレクトロシールドの電撃ダメージを1チックにつき3から5に増加

LESION
T-5 SMG ダメージ微減

ZOFIA
コンカッショングレネードの総数が3から2にダウン

【原文2018/11/19 14:17】
Ubisoftは11月19日、ブラジルのリオデジャネイロで開催された『レインボーシックス シージ』のプロリーグ世界大会シーズン8ファイナルにて、イヤー3シーズン4ウィンドバスティオン」の詳細情報を公開した。今回、新たに追加される新オペレーターKAIDとNOMADは、前シーズンのクラッシュやマーベリックほどのインパクトには欠けるが、多様性の高さが特徴となっている。それでは順を追って説明しよう。

 

防衛の多様性を広げる「KAID」

スピード1、アーマー3の防衛側オペレーター「KAID」。メインウェポンは AUG A3サブマシンガン / TCSG12ショットガン。セカンダリーウェポンは.44マグセミオート

本名はジャラール・エル・ファッシ。「伝統主義者」である彼は、技術に依存することに対して否定的だ。モロッコ国軍兵士からキャリアをスタートし、後にキャプテンに昇進した。特別部隊Moroccan Special Forcesを率い、主要要塞の第8司令官を務めた経歴を持つという。

彼の長年のリーダーシップのスタイルには各方面から賞賛の声が集まっており、その功績から、今シーズンの新マップでもある軍事演習用の要塞Kasbah Sehkra Maniaにおいて、もっとも成功した司令官として名を馳せた。


彼の固有ガジェット「RTILAエレクトロクロウ」は、設置することで金属製の壁・防衛ガジェットに通電させることができる。通電できる箇所は、強化壁、有刺鉄線、落とし戸、展開シールドなど。上階層の落とし戸に向けて発射してガジェットを設置すれば、攻撃側のブリーチングを阻止することが可能だ。

「エレクトロクロウ」は、必ずしも鉄製の壁に直接設置する必要はなく、効果範囲内であれば通電できる。同じく強化壁に通電できるバンディットと似たような系列と区分されそうだが、平面からの阻止を狙うのがバンディットなら、垂直下からの侵入を防ぐのがKAIDである。

ガジェットのデメリットは、設置してから通電するまでに数秒必要だという点。攻撃側のブリーチングに対し、防衛側がその場でカウンター用の固有ガジェットを設置して即座にブリーチングを阻止する通称「餅つき」といわれる行為にはあまり向かない。

 

突破口を切り開く。アグレッシブなガジェット有する「NOMAD」

スピード2、アーマー2の攻撃側オペレーター「NOMAD」。 メインウェポンはAK-74Mアサルトライフル/ARX200アサルトライフル。セカンダリーウェポンは.44マグセミオート

本名サナー・エル・マクトーブ。世界中の山々を登り歩いた冒険家である彼女は、モロッコの裕福な家庭で育ち、19歳という若さで王立モロッコ軍に入隊した。後に、モロッコ国家憲兵隊「GIGR」に加入し、特殊環境における任務で功績を残す。

ある時、彼女はケニア遠征中襲来する野生動物を追い払うため、非殺傷性のガジェット装置の着想を得る。これが後に軍用デバイスとして採用され、彼女の固有デバイス「 エアジャブランチャー」となった。

冒険家でサバイバリストである彼女は、レインボー部隊の誰よりも多くの国々を徒歩で訪れているという。過酷な地も踏破する忍耐力とバイタリティは、軍事関係者の中でも有名だ。また、彼女はKAIDの弟子でもある。

彼女の固有ガジェット「エアジャブランチャー」は、壁に設置することで範囲内に侵入した敵を、爆風により吹き飛ばすことができる非殺傷性のトラップである。設置できる箇所は主に壁だが、敵に直接打ち込むことも可能だ。例えば、防衛側唯一の盾持ちであるクラッシュを一発で吹き飛ばし、大きな隙を作り出したりすることができる。

ガジェットの数は3つ。一度設置すると取り付け直しができないので、慎重な運用が必要だ。彼女は、バック、アッシュなどのように、開幕と同時に室内へ侵入→ランチャーを打ち込み制圧、というような突破口を切り開くオペレーターとして優秀である。また、攻撃側がディフューザーを設置後、防衛側へのトラップとして彼女のガジェットを使うことも有効的だろう。

ただし、「エアジャブランチャー」の爆風は味方や自身にも効果があるので、密集した状況下などでは使用を控える必要があり、むやみな運用は禁物だ。

 

新マップ「Fortress」

モロッコ南部の建造物、カスバをイメージした新マップ「Fortress」。兵士の訓練場兼KAIDの自宅でもある。Ubisoftが以前公開したトレイラーでは、その美しい砦の外観や、内部のきめ細かいモデリング・装飾が確認できるのでチェックしてみてほしい。

上記の映像は、Ubisoftが11月18日に公開した今回の新シーズンにおけるメイキング映像である。このメイキングによれば、モロッコの歴史的な建造物のデータから着想を得て作成された今回の新マップは、なんと30個以上ものテストマップ作成の末、誕生したというから驚きだ。

彼らは、マルチプレイヤーというゲームであっても、一人のキャラクター・一つのマップに対し、膨大なバックグラウンドの設定、及び事前調査を進めていることが映像から分かる。このような一つ一つの丁寧な仕事が、『レインボーシックス シージ』という世界観を押し広げているのだろう。

 

プロリーグ大会においてライオンのBANを発表

また新シーズンでは、プロリーグにおいてライオンがBANされることも発表された。Y3S3での中間デザイナーズノートにて、ライオンの高すぎるピック率が以前から問題視されており、10月23日からリワーク調整に入っていたが、ついに具体的な対処が施されることになる。

現在のところ、新シーズン「ウィンドバスティオン」の開始日は公式アナウンスされていない。テストサーバーは11月20日から開始されるので、PC版プレイヤーはぜひプレイしてみてはいかがだろうか。また、ライブサーバーでは今回発表された仕様が変更される場合もあるので注意してほしい。