『フォートナイト』がGotYに輝いた「Golden Joystick Awards」振り返り。フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が生涯功労賞を獲得など

一般投票により部門別にタイトルが選ばれるゲームアワード「Golden Joystick Awards」。歴史あるアワードの授賞式が、11月16日にイギリス・ロンドンのBloomsbury Big Topでおこなわれた。日本からはフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が、生涯功労賞に選ばれている。

一般投票により部門別にタイトルが選ばれるゲームアワード「Golden Joystick Awards」。イギリスで1983年からおこなわれているこの歴史あるアワードの授賞式が、11月16日にイギリス・ロンドンのBloomsbury Big Topでおこなわれた。

栄えある2018年の「Ultimate Game of the Year」を受賞したのは『フォートナイト』。同作は「Best Competitive Game」も獲得しており、対戦ゲームとして高く評価されている。受賞数がもっとも多いのは『ゴッド・オブ・ウォー』。「Best Storytelling」「Best Visual Design」「Best Audio」そして「PlayStation Game of the Year」の4部門を受賞し、さまざまな面から高い評価を得ている。また、開発元のSIE Santa Monica Studioも「Studio of the Year」を獲得している。

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「Esports Game of the Year」は『オーバーウォッチ』が、「Mobile Game of the Year」は『PlayerUnknown’s Battlegrounds Mobile』が受賞している。『オーバーウォッチ』は前年も同賞を、『PlayerUnknown’s Battlegrounds』は「Best Multiplayer Game」「PC Game of the Year」を受賞した実績があり、昨年から引き続いて根強い人気があることがうかがえる。「Best Cooperative Game」は、日本でも人気を博したハンティングアクションシリーズの最新作『モンスターハンター:ワールド』が受賞している。

生涯功労賞である「Lifetime Achievement」は、フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が受賞。宮崎氏がディレクターを務めた『Bloodborne』は2015年に「Best Original Game」を、『DARK SOULS III』は2016年に「Ultimate Game of the Year」を獲得している。ブレることないゲームデザイン、プレイヤーの能力を信じる高難易度設計など、ゲーム業界への著しい貢献などを理由に、この賞がおくられたようだ。登壇した宮崎氏は、栄誉ある賞をもらい、身が引き締まる思いであると告白。この賞は自分個人というより、一緒に作ってきた、情熱を共有してくれたみんなに与えられた賞であると語り、さまざまな関係者に対する感謝の意を述べている。また、支えてくれる家族やサポートしてくれているファンについても深い感謝している。

フロム・ソフトウェアが、シンプルに「面白いゲームを作る」という気持ちだけでゲームを作れているのは、間違いなくユーザーの支持があるからであり、みなさん(ゲームユーザー)と同じ時代にゲームづくりをできていることが幸せであるとこぼす。宮崎氏は、今後も機会がある限りゲームを作り続けていくと話し、ユーザーの期待に応える、面白く価値のあるゲームを作っていきたいと、静かながら熱く今後の活躍についても誓った。最後に、来年3月発売予定の『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の告知をおこない、スピーチを締めた。

 

部門別受賞タイトル・受賞者は以下のとおり:

◼Ultimate Game of the Year
『フォートナイト』

◼Best Storytelling
『ゴッド・オブ・ウォー』

◼ Best Competitive Game
『フォートナイト』

◼Best Cooperative Game
『モンスターハンター:ワールド』

◼Best Visual Design
『ゴッド・オブ・ウォー』

◼Best Indie Game
『Dead Cells』

◼Best Audio
『ゴッド・オブ・ウォー』

◼Still Playing Award
『World of Tanks』

◼Best Performer
Bryan Dechart –『Detroit: Become Human』コナー役

◼ Esports Game of the Year
『オーバーウォッチ』

◼ Best VR Game
『The Elder Scrolls 5: Skyrim VR』

◼ Studio of the Year
SIE Santa Monica Studio

◼Best New Streamer / Broadcaster
Bryan Dechart とAmelia Rose Blaire

◼Mobile Game of the Year
『PlayerUnknown’s Battlegrounds Mobile』

◼PC Game of the Year
『Subnautica』

◼PlayStation Game of the Year
『ゴッド・オブ・ウォー』

◼Xbox Game of the Year
『Forza Horizon 4』

◼Nintendo Game of the Year
『オクトパストラベラー』

◼Breakthrough Award
Unknown Worlds

◼Most Wanted Game
『Cyberpunk 2077』

◼Critics Choice Award
『レッド・デッド・リデンプション2』

◼Lifetime Achievement
宮崎英高(フロム・ソフトウェア)

◼Outstanding Contribution
Xbox Adaptive Controller

Kazumasa Hirano
Kazumasa Hirano

「食わず嫌いをしない」をモットーに、国内外ジャンル問わずいろいろなゲームに手を出します。積まないような時間のやりくりに頭を悩ませる毎日。

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