『アサシン クリード オデッセイ』の初週売上は「同フランチャイズにとって今世代最高」であると発表。売上不振の推測を一蹴
Ubisoftは10月10日、シリーズ最新作である『アサシン クリード オデッセイ』の発売週売上が、「同フランチャイズにとって今世代最高のものである」とプレスリリースを通じて報告した。今世代の『アサシン クリード』作品といえば、『ユニティ』『シンジケート』『オリジンズ』、そして『クロニクルズ』3作品が該当する。
『アサシン クリード オリジンズ』は発売から10日間で『アサシン クリード シンジケート』の2倍の売れ行きを見せ、さらに2017年度第3四半期の決算発表では、総売上も2倍であることが明かされており、シリーズにおける成功作品として位置づけられていた(関連記事)。その『オリジンズ』の路線を引き継ぐ『オデッセイ』は、さらなる成功を収めたようだ。
セールスおよびマーケティング部門のGeoffroy Sardin氏は、ゲームのクオリティやユーザーからの評価は非常に高いとして、「アサシン クリード」フランチャイズを通してみても優れたパフォーマンスを見せているタイトルのひとつであるとコメント。好調な出だしだけでなく、今後もプレイヤーを遊ばせるための堅実なコンテンツ計画があると語り、長きに渡り美しい世界を探索してもらえるだろうと話している。
『アサシン クリード オデッセイ』の売上に関しては、今回の発表が出るまでに、ふたつの指標が存在した。まずはSteamにおけるデータ。『アサシン クリード オデッセイ』のSteam同時接続ユーザー数は、ピークタイムにおいては約6万2000人を記録している。『アサシン クリード オリジンズ』のピークタイムの同時接続ユーザー数が4万1000人であったことを考えると、単純に計算するだけでも前作の1.5倍のパフォーマンスを誇ることになる。それだけでも、今作の好調さがうかがえるだろう。
ただし一方で、UKIE/GfKによる2018年10月6日付けのイギリスの週販チャートでは、『アサシン クリード オデッセイ』は2位にランクインする一方で、『アサシン クリード オリジンズ』よりも約26%売り上げが落ちていると報告されていた。Gameindustry.bizは、例年より発売が1か月早い(『オリジンズ』は10月27日発売)のでホリデーシーズンにはいるとブーストがかかるだろうと推測。またこの週販チャートで集計できているのは、パッケージ版のみで、『オリジンズ』の前年のダウンロード版の販売比率が25%を占めていたことも留意すべきであると強調していた。そういう背景がありながらも、やはり26%ダウンという報告のインパクトは大きく、ResetEraなどでは最新作の売り上げを「不振」と捉えるユーザーが目立っていた。
しかしながらUbisoftの正式発表により、不振ではなく輝かしい前作を超えたものであったことが判明した形だ。ゲーム内ではさまざまなライブ型イベントが実施されているほか、1年以上にわたり大型DLCが配信されていく予定。2年分のコンテンツが詰まっているといわれている『アサシン クリード オデッセイ』は、ひとまず順調な船出に成功しており、これから長きにわたる航海が続けられるだろう。