『ラスト・オブ・アス』開発者が、続編にてエリーと行動を共にするNPCの存在を示唆。ジョエルか、ロマンスシーンを演じた女性か、全く新しい人物か
Naughty Dogのディレクター兼ライターNeil Druckmann氏が海外メディアBuzzfeedのインタビューに応じ、『The Last of Us Part II』では主人公エリーと行動を共にするNPCが存在することを示唆した。Druckmann氏は「前作のエリーはNPCでしたが、今作ではプレイヤーが操作する主人公となります」と改めて続編の主人公がエリーになることを明示した上で、「デモ映像には映っていないですが、私たちが過去に手掛けたゲームの傾向から、本作でも主人公と行動を共にするNPCが登場すると言ってしまってよいでしょう」と述べている。
※E3 2018で公開された最新映像
同インタビューでDruckmann氏が「私たちの作品のユニークな点は、ゲームプレイからアート、ストーリーまで、すべてメッセージを届けるという目的のために設計されていることです。そして伝えたいメッセージを、偽りのない、しっかりと練られたキャラクターたちを使って届けるというのが、私たちの特徴です」と語っているように、Naughty Dogの開発アプローチはキャラクター主導のものとなっている。NPCが誰であれ、エリーの物語に作用する重要な役割を担うことは間違いないだろう。
Naughty Dogは優れたNPCを生み出す秘訣として、「どのようにしてキャラクターたちを人間らしく扱うか、どうすれば人間のように自然に振舞ってもらえるか。どのような興味深い特徴を与えれば、キャラクターたちが世界をナビゲートし、意味深い行動や、現実の人間のようにあなたを驚かすような行動を取るようになるか」といったことを考えながらゲームづくりに取り組んでいることを説明した。前作『The Last of Us』では、物語の大半でプレイヤーが主人公ジョエルを操作し、旅を共にするNPCとしてエリーが同行していた。かつてNPCであったエリーのように、主人公と同等、もしくはそれ以上にコミュニティに愛されるようなNPCが誕生するかもしれない。
またDruckmann氏は以前、『The Last of Us』がエリーとジョエルの親子的な「愛(Love)」を描いていたのに対し、続編では「憎しみ(Hate)」がテーマとして描かれると語っていた(関連記事)。さらに今回のBuzzfeedとのインタビューでは続編について「暴力が持つ循環的な性質」を描くゲームになると述べている。「暴力が暴力を生み、膨らみに膨らんでいくトラウマが、エリーとエリーの魂に植え付けられます」。これまでのトレイラーで描かれてきたように、暴力が重要なファクターとして付きまとう、前作以上に過酷な旅路が予想される。
※2017年10月に公開された第2弾トレイラー
はたしてエリーの復讐劇に同行するのは誰なのか。エリーとジョエルという最強タッグが再結成されるのか、E3 2018の最新トレイラーでエリーとのロマンスシーンが描かれたDinaと旅に出るのか、はたまた2017年のトレイラーで初登場した「Lev」「Yara」といったエリーが新しく出会う面々になるのか。Naughty Dogの次なる野心作への期待が高まる。