『フォートナイト』5月の月間売上300億円超えとの報道。米国課金ユーザーの平均支払い額は1万円弱との調査結果も
【UPDATE 2018/06/28 9:33】
初版にてシーズン5が5月12日に開幕すると記載しておりましたが、7月12日の誤りであったため、以下原文の該当箇所を修正。
【原文 2018/06/27 22:35】
調査会社SuperDataは6月26日、2018年5月のゲーム市場調査結果を公開した。SuperDataによると、『フォートナイト バトルロイヤル』(以下、フォートナイト)の月間売上は初の3億ドル(約330億円)超えを記録。コンソールゲームのデジタル売上ランキングでは1位、PCでは5位の数字を出している。前月からの上昇率は7%で、成長に貢献したのは主にコンソール版の売上となっている。一方、PC/モバイルの売上に関しては横ばいだったという。
モバイル版『フォートナイト』は月間売上ランキングのトップ10には入らなかったものの、配信開始から3か月間での総売上は1億ドルを超えている旨を、別の調査会社SensorTowerが報じている(関連記事)。モバイルゲームの月間売上トップは中国テンセントの『Honour of Kings』。4位には『Pokemon GO』が入っている。なおSuperData調べによると、『Pokemon GO』のアクティブユーザー数は2016年のピーク後の数字としては最高値に達しているという(推定売上の方は1億400万ドル/約114億円)。
コンソールゲームのデジタル売上に目を向けてみると、『フォートナイト』『FIFA 18』『Call of Duty: WWII』『Grand Theft Auto V』と、マイクロトランザクション(ゲーム内少額課金制度)を実装したタイトルがランキング上位に並んでいる。そんな中、小額課金に頼らないシングルプレイ限定のPlayStation 4独占タイトル『God of War』『Detroit: Become Human』が5位6位に食い込んでいる。一方、4月にマイクロトランザクションを再導入した『Star Wars バトルフロント II』はトップ10外だった。
また、売上を伸ばし続ける『フォートナイト』について、学生ローンのオンラインマーケットプレイスLendEDUが同作のコアユーザー1000人を対象にアンケートを実施。68.8%が小額課金制度の利用経験有りと答えたという。利用経験有りと答えた回答者の平均総支払い額は84.67ドル(約9300円)で、36.78%は『フォートナイト』がゲーム内課金を利用した初のタイトルであるとのこと。支払いの内訳を見ていくと、58.9%がキャラクタースキン、18.06%がグライダースキン、13.52%がツルハシスキン、9.52%がエモート/ダンスムーブに費やしたという。バトルパスについては79.51%が購入歴有りと答えている。
オンライン調査の対象地域は米国。選ばれたのは、現在一番プレイしているゲームは『フォートナイト』であると自認している人たちである。そして回答者の33.6%は学生、回答者の77.4%はコンソール版ユーザーである。課金ユーザー率が68.8%と異様に高いのは、調査対象をある程度コアユーザーに絞っているからだろう。『フォートナイト』ユーザー全体の話として課金率・課金額が高いという話ではない。ただ、そうした課金率の高いユーザー層の中でも、コンソール版ユーザーが77.4%を占めているという点は、先述したSuperDataの売上データとつながる部分でもある。6月にはNintendo Switch版『フォートナイト』の配信が開始されたということで、コンソール版売上のさらなる成長が期待できそうだ。
なおEpic Gamesがredditに寄せた投稿によると、『フォートナイト』のシーズン5開幕は5月12日を予定している。現地時間6月29日から7月2日にかけては経験値2倍ウィークエンドが実施されるとのこと。シーズン4では特定レベルに到達しないとアンロックされないバトルパス報酬があるため、未達の方にとっては今週末が経験値の稼ぎどきとなるだろう。