『PUBG』33%オフとなる初のセールを実施。『フォートナイト』風のイベントパスも発表。ルートボックスに代わる新たなトレンドなるか
【UPDATE 2018/6/20 15:18】
Steamストアでのセール開始に続き、『PUBG』の国内チャネリングサービスを行なっているDMM GAMESでも、同作の期間限定セールがスタートした。7月5日23時59分まで、DMM通常価格3000円から35%オフの1950円(税込)で購入できる。また同期間内にDMM PCソフトフロア、またはDMMGAMEPLAYERからダウンロード版『PUBG』を購入したユーザーの中から、先着1000人にゲーム内アイテム「ドン勝TシャツRED」がプレゼントされるキャンペーンも実施中だ(購入ページ)。
【原文 2018/6/20 11:18】
PUBG Corp.は6月20日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の累計プレイヤー数が4億人を突破したことを発表した(PC/Xbox One/モバイルの合算)。全体のデイリーアクティブユーザー数は8700万人を超えており、PC/Xbox Oneの累計セールスも5000万本に到達しているという。このマイルストーンを記念して、『PUBG』が2017年3月に早期アクセス入りしてから初となるSteam版の割引セールが実施されている。33%オフの2211円(通常3300円)、期間は現地時間7月5日までとなっている。
本作は最大100人のプレイヤーが武器や物資を集めながら最後の生き残りになるまで戦うバトルロイヤルゲーム。6月19日には本作のテストサーバ上にて、4km x 4kmの新マップ「Sanhok」が追加されている。正式実装は6月22日を予定。なお次回アップデートでは新マップの追加に伴い、既存の「Erangel」「Miramar」マップと、「Sanhok」が別のプレイリストに分けられる。プレイヤーは片方もしくは両方のプレイリストを選ぶことで、プレイしたいマップに絞って遊ぶことができる。以下は新マップ「Sanhok」限定の新AR「QBZ95」のトレイラーだ。
バトルパスモデルはルートボックスに変わるトレンドとなるか
また「Sanhok」の正式実装に向けて、『PUBG』にてコンテンツをアンロックする新しい方法として「Event Pass」が発表された。「Event Pass」を購入してデイリー/ウィークリーミッションをクリアすることで「Event Pass」のレベルが上がり、無数の限定報酬がアンロックされていく仕組みだ。『フォートナイト』で販売されている「バトルパス」と近しいものと思われる。「Event Pass」を有料購入しなくても報酬の一部は一時的にアンロック可能。なお「Event Pass」から得られた報酬はSteamマーケットにて取引できない。
「Sanhok」マップに合わせて販売される最初の「Event Pass」には、「Sanhok」テーマのアイテムセットが含まれる。「Event Pass」の適用期間は4週間。『フォートナイト』の10週間よりも期間が短く、『PUBG』としては、それだけマネタイズ機会が増える。さらなる詳細については、6月22日の実装前に発表されるとのことだ。
現在同作では、コスメティクスアイテムがランダムで手に入る無料/有償のルートクレートが提供されている。ルートクレートによりSteamマーケットでのユーザー間の取引活性化を図っているが、2018年に入りオランダやベルギーがルートボックスの一部を賭博法違反と認定するという、『PUBG』にとっては不穏な動きを見せ始めた(オランダ関連記事、ベルギー関連記事)。最近では『Battlefield V』『Anthem』がルートボックスを実装しないと宣言するなど、大型タイトルでのルートボックス離れが進んでいる。また『PUBG』のライバルといえる『フォートナイト』は、アイテム直販売と、プレイするにつれてスキンがアンロックされていく「バトルパス」制度により健全と見なされているマネタイズモデルを構築していった(関連記事)。
『PUBG』のルートクレートシステムについて開発陣は、レアなアイテムが手に入ったときの喜びは絶大だとしつつも、供給量を絞っているため、お金をつぎ込んでも欲しいアイテムが手に入らない点がネックになっていると上記発表文で述べている。一時は新マップを有料DLCとして販売することを検討したが、プレイヤーベースを分断してしまうという欠点があるため却下された。そして有料DLC以外のプレミアム・コンテンツとしてゴーサインが出たのが「Event Pass」である。
6月19日にはモバイル版『PUBG』にて同様のシーズン制コンテンツ「Royale Pass」が発表されたばかり(関連記事)。着ぐるみのウサギセットやクラウンマスクなど、これまでのスキンアイテムよりも派手で特徴的なアイテムが含まれている。別ジャンルのゲームでは、『ロケットリーグ』が今年7月か8月の「Summer Feature Update」にて、ティアー(レベル)を上げるごとにコスメティクスアイテムがアンロックされる「Rocket Pass」を10ドルで販売する予定(PCGamer)。バトルロイヤルゲームに限らず同様の販売方式を採用するタイトルは増えてきそうだ。「バトルパス」「イベントパス」といったマネタイズモデルは、ルートボックスに変わる新たなトレンドとなるのだろうか。