『The Last of Us Part II』初ゲームプレイ映像公開。大人になったエリーのロマンスと殺戮劇が圧倒的ビジュアルで描かれる

ソニーインタラクティブエンタテインメントは6月12日、「E3 2018 PlayStation Showcase」にて『The Last of Us Part II』の初ゲームプレイ映像を公開した。『The Last of Us Part II』のエリーの「陽」の部分と、「陰」の部分の両方が、圧倒的なビジュアル表現により描かれている。

ソニーインタラクティブエンタテインメントは6月12日、「E3 2018 PlayStation Showcase」にて『The Last of Us Part II』の初ゲームプレイ映像を公開した。大人になったエリーが、教会のような場所で開かれているパーティーに参加する「陽」の部分と、草木が生い茂る廃墟にて人間グループと死闘を繰り広げる「陰」の部分の両方が、圧倒的なビジュアル表現により描かれている。

パーティー会場ではエリーが女優Shannon Woodward演じる新キャラクター「Dina」と共に踊り、口づけを交わすシーンも。これまでのトレイラーでは見られなかった、幸せなひとときだ。ちなみに冒頭でエリーと話している男性は俳優Stephen Chang演じる「Jesse」というキャラクターである。

本作の主人公は19歳になったエリー。彼女は前作の出来事の後、ジャクソン群にて平和な日々を送っていた。普通のティーンエイジャーとして過ごす時間を得られたのだ。しかし平穏な生活は惨劇により終わりを迎え、エリーは復讐を果たすため再び過酷な旅に出る。前作よりも険しく複雑な世界が彼女を待っている。

暗闇の中で描かれるゲームプレイパートでは、弓矢とナイフ、お馴染みのレンガ・瓶を使って1対複数の戦闘を切り抜けている。背後からの暗殺、遮蔽物を使ったカバー、草むらや車両の下に隠れるステルス要素も。人間の敵は互いにコミュニケーションを取りながらエリーを仕留めにかかってくるということで、前作よりも緊迫感のある戦闘が味わえそうだ。

また、キャラクターの挙動ひとつひとつの滑らかさにも驚かされるだろう。映像の終盤では爆発矢をクラフトし、敵の身体を木っ端微塵にする人体破壊表現も。表現力に関しては、前作はもちろんのことNaughty Dogの『Uncharted 4』からも進化を遂げている。公式ブログによると、ゲームプレイのあらゆる側面からエリーの身体・精神・感情の状態を感じ取れるよう、ゲームエンジンのオーバーホール、戦闘・ステルスメカニックの見直し、アニメーションシステムの改良を図ったという。

なおエリーが戦っているグループは、首を吊るした男の腹部をナイフで切り裂き、腸をえぐり出すという行動を儀式的に行っている。これは昨年の「Paris Games Week 2017」トレイラーで登場したカルト団体と同じやり口。同じカルトの一味なのだろうか。またエリーは彼らから逃げているというよりは、彼らを狩りに行っているように見える。本作のクリエイティブ・ディレクターであるNeil Druckmann氏は以前、『The Last of Us Part II』は「憎しみ」の物語になると語っている。エリーが戦っているのは、その「憎しみ」の対象となる集団なのかもしれない。果たして、トレイラーの最後でエリーが見せた笑顔はどのような悲劇により奪われてしまうのだろうか。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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