『フォートナイト』誘導ミサイルの除外期間延長や武器切替速度の見直し等、プレイヤーのフィードバックを受けて軌道修正へ

Epic Gamesは4月18日、『フォートナイト バトルロイヤル』にて予定されている各種武器の仕様修正プランをRedditに投稿した。誘導ミサイル、武器切替速度、弾丸の軌道。いずれもコミュニティ内で意見が割れている武器・仕様に関する変更となっている。

Epic Gamesは4月18日、『フォートナイト バトルロイヤル』にて予定されている各種武器の仕様修正プランをRedditに投稿した。誘導ミサイル、武器切替速度、弾丸の軌道。いずれもコミュニティ内で意見が割れている武器・仕様に関する変更となっている。

誘導ミサイルはアップデート3.4で追加されたのち、4月13日のアップデート3.5配信後にゲームから取り除かれている。当初はアニメーション関連の不具合が修正されるまでの一時的な処置であると告知されていたが(該当ツイート)、不具合とは別途、武器バランスを問題視する声が多数寄せられたとのこと。そうしたフィードバックを受け、修正案が定まるまで引き続きゲームから除外することがアナウンスされた。

誘導ミサイルは、発射した誘導弾を遠隔操作する武器。遠くの敵をピンポイントで狙ったり、索敵に利用したり、さらには自分や味方が撃ったミサイルの上に乗って敵陣に突撃したりと、さまざまなシチュエーションで猛威を奮った。ただしロケットランチャーに比べてダメージ範囲が狭く、またミサイル操作中は無防備になるなど、短所も多い。とはいえ強力な武器であることに違いはなく、アップデート3.5では最大旋回速度および移動速度の下方修正が入っている。今回復活を延期したということは、単なるパラメータ変更以上の調整が必要との判断に至ったのだろう。

続いて武器切替速度の仕様変更について。現在はアップデート3.5の適用により、連射速度が遅い武器の装備時間がわずかに長くなっている。対象となった武器はロケットランチャー、ハンドキャノン、リボルバー、ショットガン一式、ボルトアクション・スナイパーライフル、ハンティングライフル、クロスボウ。これらの武器は「火力が高い代わりに連射速度が遅い」ことを特徴としているが、アップデート3.5以前は戦闘中に武器を素早く切り替えることで「連射速度が遅い」という欠点を緩和することができた。

切替完了までの時間を伸ばすことで武器切替の弱体化が図られたわけだが、こちらもユーザからのフィードバックを踏まえ、スナイパーライフルとクロスボウの装備時間を以前の仕様に戻すことを約束。その他の武器に関しては現状のまま維持される。ただし装備の切替アニメーションが完了するタイミングと、実際に発砲可能となるタイミングがズレている点に関しては、今後改善していくとのことだ。

武器切替による恩恵が最も大きいダブル・ポンプショットガン戦法は今年2月のアップデートにより封じられたが、その後もポンプショットガンとタクティカルショットガンといった他の組み合わせで代用され続けてきた。アップデート3.5の仕様変更は上級者と初心者のスキル差を縮める効果が期待できるものの、戦闘中の武器切替は常套テクニックとして定着していたこともあり、弱体化に関してはコミュニティで議論の的となっている(Reddit)。『フォートナイト』の人気配信者Ninjaも自身の動画にて今回の仕様変更を酷評しており、Twitter上では「うまくいっているんだから下手にいじるな」とEpic Gamesに向けて意見を送っている。

最後に、銃口よりも低い位置から弾丸が発射されてしまう現象についても言及された。こちらはアップデート3.5以降発生したもので、4月18日週に配信されるアップデート3.5.2にて問題発生前の状態にロールバックされるとのこと。遮蔽物から頭を出して銃を撃つ際、銃口ではなく腰元から弾が出ているかのような判定が下されることから、海外では「Dick Bullet」現象と呼ばれている(上述したRedditスレッド参考)。遮蔽物に隠れているメリットがなくなるほどに身を乗り出さないと、カバー用に建てた壁や階段に弾が当たってしまうため、修正が望まれていた。

『フォートナイト』はここ数週間のうちに、ゲームバランスを変える新要素や仕様変更を数多く加えてきた。今後も隔週でのアップデートが予定されており、誘導ミサイルや武器切替速度といった意見が割れるトピックは続々と増えていくことだろう。その度にプレイヤーのフィードバックをどのように取り入れていくのか。人気の絶頂期を長く維持できるかどうかは、開発陣の事後対応にもかかっているだろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953