海外任天堂のSNSアカウントが「ドンキーコング」にまつわる意味深な画像を投稿、のちに削除。発信元はお馴染みのイタリア
ニンテンドーイタリアがInstagramにて投稿したとある画像が、redditやResetEraといったゲームコミュニティをざわつかせている。騒がせている投稿は、「ドンキーコング」にまつわるもの。ドンキーコングのハッシュタグをつけ、ドンキーコングとバナナが映った画像にはイタリア語で「Non c’è due senza tre」のメッセージを載せている。直訳すると「二度目がなければ三度目はない」。つまるところ、「二度あることは三度ある」に近いニュアンスのことわざとなる。これだけでも意味深だが、さらにこの投稿をのちに削除したことが、騒ぎを大きくしている。
そのまま解釈するならば、二作目までに出ている作品に三作目が出るという示唆であると考えられるだろう。『ドンキーコング』シリーズとして考えると、直近としてはレトロスタジオが手がける『ドンキーコング リターンズ』がまず候補にあげられる。2010年にWiiで出たリブートともいえる作品は、2014年に『ドンキーコング トロピカルフリーズ』として続編がリリース。さらには今年の5月にはニンテンドースイッチ向けに移植される。二作出ているレトロスタジオの『ドンキーコング』シリーズに第三作目が出るのではないかというのが大方の推測だ。
そのほかの作品としては、『ディディーコングレーシング』『ドンキーコング たるジェットレース』のレースゲームも第二作までリリースされている。縦スクロールを盛り込んだ『ぶらぶらドンキー』『ドンキーコング ジャングルクライマー』もまた第二作目まで。候補となるジャンルの作品はいくらか存在する。
冷静に考えて、イタリアのアカウントが日本やアメリカのアカウントを差し置いて独自情報を出すとは思えないのだが、ニンテンドーイタリアは実は“前科持ち”。以前Nintendo Switch Onlineについて「2018年秋に開始する」と公式サイトに掲載していた(関連記事)。当時は誤記載を疑われたが、のちに公式より同サービスの開始が9月になると発表された。「秋」と「9月」なので完璧に当てはまったわけではないが、結果的に情報を漏洩したのではないかと疑われる結果となった。その“うっかりや”のニンテンドーイタリアが投稿したということは、先走ってしまったのではないかと考えるユーザーもいるわけだ。
任天堂は世界各国にてInstagramアカウントを運用しているが、個性はさまざま。日本のアカウントはタグ付けのみで構成しており、アメリカアカウントは日本のものよりも自由にやっているが、ポストごとにテーマを決め、誤解の生まれない投稿をおこなっている。ニンテンドーイタリアは単なるいちアカウントで、「二度あることは三度ある」というフレーズ自体は、よく見かけるものである。しかしながら、その投稿は全世界のユーザーが注目している。任天堂に限らず、大企業のアカウントは投稿ひとつにも細心さが求められそうだ。