THQ Nordicは3月29日、『Red Faction Guerrilla Re-Mars-tered edition』をPC、PS4、Xbox One 向けにリリースすると発表した。発売時期は2018年Q2。『Red Faction Guerrilla Re-Mars-tered edition』は2009年にPC、PS3、Xbox 360で発売された『レッドファクション:ゲリラ (Red Faction: Guerrilla) 』のリマスター版となる。
『レッドファクション:ゲリラ』は、EDF(地球防衛軍)によって統治された未来の火星で、鉱山技師の主人公アレック・メイソンとなって抵抗運動を行うTPSアクションゲーム。ミッションをクリアしながら拠点を制圧し、活動エリアを拡大していくスタイルのオープンワールドを採用している。ゲームのシンボルにもなっているハンマーや、手動点火式の爆弾、車両やメックを使って敵の拠点となる建物を破壊していく、物理演算によるゲーム内環境の破壊要素が人気を呼んだ。本作のシナリオは、先日発売されたばかりの『ファークライ5』や『バイオショック インフィニット』など人気作を世に送り出してきたDrew Holmes氏が手掛けている。
THQ Nordicは「Re-Mars-tered edition」という名称について、「(リマスターと火星への帰還という二つの意味を込めて)意図的に名づけた自慢のしゃれだ」としており、製品版でもそのまま使用されるようだ。「Re-Mars-tered edition」の特徴として、以下の内容が挙げられている。
・すべて再加工されたグラフィック(テクスチャとグラフィックの大幅な修正。例:スペキュラーマップなど)
・改善されたシャドウレンダリング
・改善されたライティング
・シェーダーとポストプロセッシングの改善
・精細かつ一新された火星を破壊するかつてない体験ため、ネイティブ4Kをサポート
THQ Nordicといえば、弊誌でも先月伝えたとおり、Deep Silverを傘下に置くKoch Mediaを買収したばかり(関連記事)。『Red Faction』の他にも『Darksiders』や『Saints Row』といった旧THQのタイトルを数多く抱えている。今回の『Red Faction Guerrilla Re-Mars-tered edition』の発表が、『Red Faction』シリーズの復活につながるのか、ファンとしては気になるところだろう。
『レッドファクション:ゲリラ』は弊誌でもお伝えしたとおり、先月Steam版のアップデートが行われるなど、9年前に発売されたゲームとしては異例のサポートが続いている(関連記事)。買収によって、図らずも以前から所持していた『Red Faction』のIPと開発スタジオであったVolitionがTHQ Nordicの傘下に再びそろったことになる。ただしVolitionでは先日レイオフが行われたと伝えられている。スタジオ規模が縮小しているとはいえ、VolitionがTHQ Nordic傘下となったことの意味は大きい。そうした点でも、今後のシリーズの動向にも注目したい。