『PUBG』モバイル版は「マウス&キーボード」使用プレイヤーが強さを見せる

 

【UPDATE 2018/03/28 19:21】
BOTに関連する記述について修正しました。あわせてタイトルを変更しました。

【原文 2018/03/28 19:08】
PCやXbox Oneだけでなく、モバイル版も展開されている『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)』。先月2月には中国にて2種類のアプリ『绝地求生: 刺激战场』『绝地求生: 全军出击』が先行リリースされた。3月19日には欧米向けのグローバル版が『PUBG Mobile』が配信された。ともにテンセントによるサポートを経ての開発・発売となる。

*GameSpotによるプレイ映像

海外メディアからは、モバイル向けに最適化やオリジナル版のプレイフィールの再現もされていると評価を受けているほか、100以上のストアではダウンロードランキングにトップへ立つなど幸先の良いスタートを切っている(Toucharcade)。ただし、聞こえてくるのは良い話だけではない。さまざまな課題を抱えているとの指摘を受けている。そのひとつが、コントローラーの問題だ。その詳細をMotherboardが伝えている。

発端となったのは動画投稿サイト。すでにYouTubeなどでマウス&キーボードの使用プレイヤーの圧巻のプレイ映像が投稿されており、その強さが見せつけられつつあり、プレイヤーからも精度の高いエイミングが報告されている。通常モバイル版『PUBG』ではバーチャルパッドを使うことになる。仮想パッドを用いてエイミングし敵を倒しドン勝を目指す。しかしとあるプレイヤーは、マウスとキーボードを導入してまで生き残りたいようだ。

今回の手法において、狙われたのはAndroid版の存在だ。Android版では、ChromecastやAndroidエミュレーターを使いBluetoothデバイスとペアリングすることで、マウス&キーボードの使用が可能であるという。Motherboardは、こうした他プレイヤーと違う条件でプレイする方法は間違いなくチートであると批判し、このような行為をすべきでないと念押しした上でこれらの方法を検証。両方の手法にて上位に残ったが、特にキーのアサインが自由で制約の少ないAndroidエミュレーターBluestackでは鬼神が如く活躍できるという。そのほかにもAndroidスマホおよびタブレットにマウス&キーボードを刺して遊ぶなどさまざまな手口があるとのこと。どこまで最適化できるかという問題もあるが、マウス&キーボード操作には確実にアドバンテージがあるようだ。もちろん、マウス&キーボードではなくコントローラーを用いてプレイすることもできる。

モバイル向け対戦ゲームにおいては、外部コントローラーは根深く指摘されている問題である。同ジャンルであるバトルロイヤルゲームとしては、『荒野行動』を代表に同様の遊び方をするプレイヤーは存在している。ちなみに同じくしてモバイル版が一部プレイヤー向けにテスト配信されている『フォートナイト バトルロイヤル』は現在iOS版のみ(Android版は数か月以内にテスト配信予定)。こうした経緯により、現在『フォートナイト バトルロイヤル』では同じような事例があまり報告されていないようだ。プレイヤーに多くの自由を提供するAndroid向けにリリースするならば、避けて通れない道となる。

つまり、コントローラーにおける課題は、『PUBG Mobile』だけの問題ではないということになる。ただ『PUBG Mobile』においては大量のBOTの存在が報告されている。導入的な意味合いも強くランク10になると確認されなくなるというが、相手がBOTであると興ざめであるという報告もあり、ひとつの課題としてあげられることもある(VG247)。そうした水面下に抱く不満が、マウス&キーボード操作という不平を高めているようだ。『PUBG Mobile』は、日本を含む追加地域での配信も予定されているという(Gamer)。マウス&キーボードのように防ぐのが困難な問題もあるが、国内向けに配信される際には、できる限り快適にプレイできる環境が用意されることを望みたい。