『Cyberpunk 2077』は先進技術で開発するシングルプレイRPGに。E3での披露を示唆する謎の「ノイズ」にファンの注目集まる

CD PROJEKT Groupは3月22日、2017年度の決算を発表した。その中では、『ウィッチャー3 ワイルドハント』の売り上げが引き続き好調で、シリーズ累計の売り上げが3300万本に達したことが明らかにされている。そして会見に臨んだ同社は、CD PROJEKT REDが現在開発中のRPG『Cyberpunk 2077』についていくつかコメントしている。

CD PROJEKT Groupは3月22日、2017年度の決算を発表した。その中では、『ウィッチャー3 ワイルドハント』の売り上げが引き続き好調で、シリーズ累計の売り上げが3300万本に達したことが明らかにされている。そして会見に臨んだ同社は、CD PROJEKT REDが現在開発中のRPG『Cyberpunk 2077』についていくつかコメントしている。

同社CEOのAdam Kiciński氏は会見の中で、『Cyberpunk 2077』は『ウィッチャー3』のような物語主導の巨大なシングルプレイRPGであると述べる。同社は、本作には何らかのマルチプレイ要素を導入するとしていたが、あくまで基本はシングルプレイゲームとなるようだ。将来的な拡張によってマルチプレイを追加するのかという問いに対しては、Kiciński氏は否定はしなかったものの言及を避けた。

そのマルチプレイに関して、昨今人気のバトルロイヤルモードの導入については、同社はあらゆる可能性について検討しているが、現時点では『Cyberpunk 2077』に導入する考えはないとのこと。さらに、『ウィッチャー3』がそうであったように、いかなる小額課金要素も存在しないとしている。また、『Cyberpunk 2077』は非常に先進的な技術をもって開発しており、仮に本作がPS4やXbox Oneに加えて次の世代でも発売されることになっても、十分に対応できると述べている。

2012年に発表、そして翌年にティーザートレイラーが公開された『Cyberpunk 2077』は、テクノロジーが発達し、退廃した世界観の中で描かれるRPGとして開発中だ。舞台はNight Cityと呼ばれるオープンワールドの街で、2077年という近未来らしく、さまざまな武器やアップグレードのみならず、ハイテクガジェットやインプラントなども登場するとされている。また、プレイヤーはキャラクター作成時に、複数のクラスから選択できるという。

ほとんど続報のないまま現在に至る本作だが、今年1月にCD PROJEKT Groupは、本作の開発はスケジュールどおりに進んでおり、2017年末には主要開発マイルストーンに到達していたことを報告している。そして、公式Twitterアカウントが突如「*beep*」と約4年ぶりにツイート。ついにその全貌が明らかになる時が来たのかとファンの期待が高まっている。

今年6月にはE3が控えている。Adam Kiciński氏はその直前に同社の出展内容を明らかにすると述べ、今回の会見では一切のコメントを避けた。ただ、質疑応答の中で『Cyberpunk 2077』について問われた際、同氏の背後の映像が一瞬乱れたことにファンの注目が集まっている(Reddit)。その瞬間には「3つのE」のように見えるノイズが左上に現れているのだ。一見ただの機器トラブルのようであるが、Kiciński氏の手元をよく見ると、直前にスライドを操作するリモコンのボタンを押していたように見える。また、画面全体が歪んでいるにもかかわらず、左下のCD PROJEKTロゴだけは歪んでいない。もしかすると同社は、『Cyberpunk 2077』のE3での披露をこっそりと予告していたのかもしれない。

なお、本日24日にCD PROJEKT REDの日本公式Twitterアカウントが開設された。同社ジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏は「時が来れば近未来のアレについてもこちらのアカウントでツイートしていきます」とコメントしているので、興味のある方はフォローしておこう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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