『レインボーシックス シージ』イヤー3シーズン1「オペレーションキメラ」オペレーター詳細発表。ピック率80%のエラ弱体化プランも
Ubisoftは2月18日、「Six Invitational」にて『レインボーシックス シージ』のイヤー3シーズン1「オペレーションキメラ」で追加される新オペレーター2体の詳細を発表した。新シーズンのテーマは「グローバル」。チーム全体に影響を及ぼす固有デバイスが特徴となっている。期間限定のCo-opイベント「アウトブレイク」の詳細情報については、日本時間2月19日のシーズンファイナルにて公開される予定だ。
Lion
本名Olivier Flament(公式サイト)。化学・生物・放射性物質・核(CBRN)対策ユニットに所属するフランス出身のアタッカーだ。反抗的な10代を送り、家族から見捨てられ薬物中毒に陥った過去を持つ。スーダンでの黄熱病流行時に調査員として現地入りし、持ち前の大声で暴徒を退散させたことから「Lion」というニックネームがつけられた。ドクとは過去の任務での対立を機に不仲が続いている。トレーニング中の失言によりサッチャーから殴られたことも。逆にGIGNのモンターニュとは仲良し。トゥイッチが開発した特殊ドローンを任務で活用したこともある。
「Lion」の固有デバイスは「EE-One-D」。マップ全体をスキャンするドローンだ。使用回数は1ラウンド3回、クールダウンは10秒。発動すると3秒間のカウントダウンが始まり、続いて4秒間の探知時間が設けられる。探知時間中に足を動かしたディフェンダーをスキャンし、リアルタイムで追跡する(身体の輪郭が赤くハイライトされる)。あくまでも足を動かした敵を探知するものであり、姿勢の変更、振り返り、ガジェットの設置、武器の覗き込み、射撃は影響を受けない。
探知開始までの予告カウントダウンは全プレイヤーの画面に表示されるため、気づくことはできるし、立ち止まれば探知されずに済む。またミュートのジャマーの効果範囲内に入れば探知されない。つまりアタッカーとしてはデバイスに頼りすぎると、赤くハイライトされた敵ばかりに気を取られ、探知されなかった敵から不意打ちを食らう可能性がある。とはいえ爆弾設置後のようにディフェンダーが動かざるを得ない時に使えば効果は絶大だろう。
Finka
本名Lera Melnikova(公式サイト)。自己分解型ナノマシンの研究を進めているCBRNのスペシャリストである。チェルノブイリの悲劇から3年後、汚染区域内の町で生まれ、9歳の時に神経障害と診断された。スペツナズでの過酷な訓練生活中、カプカンにナイフで顔面を切られ、今でも深い傷跡が残っている。これを機に「Finka」(ロシア語でナイフ)というあだ名が浸透した。なおカプカンとは互いに尊敬し合う仲である。一方、タチャンカとは酒を飲み軽くいちゃつく仲である。
彼女はLionと同じくアタッカーであり、任務開始前に各オペレーターにナノボットを注射する。マッチ中に「Adrenal Surge」を発動することでチーム全体に20秒間のHPブースト(20HPアップ)とリコイル軽減効果を与える。HPブーストはダウンしたオペレーターにも有効。死亡していなければ戦線に復帰できる。使用回数は1ラウンド2回。味方との距離は関係なく、どこにいても効果を発揮する。有刺鉄線上での移動速度を向上させるほか、フラッシュバンの効果を和らげるため、突撃前に発動させるのも手だ。またブースト中はエラのコンカッション効果を薄め、継続時間を短縮する。便利な能力ではあるが、最適なタイミングで使用するには味方とのコミュニケーションと事前のプランニングが不可欠となる。
カウンターピックはスモーク、パルス、リージョン、エコー。ブーストの副作用として呼吸と鼓動が速くなるため、スモークの毒ガスを吸い込むことで受けるダメージ量が増える。1刻みで30ダメージ。フルHPの状態でもわずか数秒でゼロまで削られる。また心拍数が上がることでパルスの探知範囲が通常より広くなる。リージョンのグーマインとエコーのドローンに関しては、ブースト効果を無効化することが可能だ。
実装時期とオペレーターのバランス調整プラン
新規オペレーターが両方アタッカーという本作初の試みとなる「オペレーションキメラ」。PCテストサーバ上では現地時間2月19日(「アウトブレイク」は2月20日)に配信され、問題なければ3月6日に正式実装される。新規オペレーターはシーズンパス所有者向けの先行アクセス期間(1週間)が設けられたのち、全プレイヤー向けに解禁される予定だ。なお3月6日までにマッチを一度でもプレイするとアッシュのエリートスキンが無料で付与される。忘れずにプレイしておこう。
また「Six Invitational」ではオペレーターのバランス調整プラン、特にエラの弱体化について言及されている。開発陣曰く、現在エラは『レインボーシックス シージ』史上最大のバランス問題を抱えており(ブラックビアード以上)、今でもピック率80%という驚異的な数字を誇っている。通常であれば新シーズン開幕と同時に旧オペレーターのピック率は下がっていくのだが、エラだけは例外。これまで3回に渡り弱体化を図ってきたが、驚くべきことにピック率への影響はほぼゼロだったという。そこでイヤー3ではリコイルのさらなる悪化、武器のダメージ減少、ガジェットの変更(インパクトグレネードから展開シールド)が計画されている。
またエラほどではないにせよヒバナのピック率が目立っており、戦績も比較対象とされるサーマイトより優秀。セカンダリーウェポンでのキルレートが高すぎるという問題も抱えている(ハイランクのプレイヤーほど高く、30%を超える)。そのためイヤー3のアップデート1.2を目処に弱体化を図るという。逆に強化が必要なオペレーターとしてはキャッスルが挙げられている。エラのピック率80%に対し、キャッスルはわずか10%とすっかり影を潜めているためだ。2月19日の「Six Invitational」シーズンファイナルでは、バランス調整と関連した「ピック・アドバンスシステム」という新要素が紹介されるとのことで、そちらにも注目したい。