ゴルフが嫌いな開発者が作る『WHAT THE GOLF?』発表。ルールはすべて壊せ、人やクラブが飛び交うゴルフゲーム
【UPDATE 2018/2/15 17:00】
『WHAT THE GOLF?』のタイトル名における訳表現を変更しました。
【原文 2018/2/15 11:36】
デンマークに拠点を構えるインディースタジオTribandは、2月15日に『WHAT THE GOLF?』を発表した。対応プラットフォームはPCで、コンソール展開も検討中。『WHAT THE GOLF?』は人気スポーツである「ゴルフ」を嫌う開発者がおくるゴルフゲームだ。
『WHAT THE GOLF?』は、タイトルのとおり「ゴルフがなんなんだ?」という風刺が込められたスポーツゲーム。開発元であるTribandのスタッフはとにかくゴルフが嫌いだ。丸いボールを18のホールに入れて、おしゃれな服装をした人がきれいな芝生にて優雅にプレイする。そんなゴルフを開発者らはとても退屈だと感じているという。ならばそのゴルフを自分たちで面白くしてやろう、そんな想いから始まったゲームなのだ。
『WHAT THE GOLF?』は、一般的なゴルフゲームとは一線を画した作品となっている。たとえば、本作ではゴルフではなくゴルファーも同時にショットされる。またゴルフの小屋やゴルフクラブもまたショットされる。ほかにはゴルフボールを蹴ってゴールに入れることを目指すといったルールも盛り込まれ、時にはゴルフボール自身となり一人称視点でホールに入ることを目指すゲームや、ゴルフを主人公とした2Dアクションゲームも用意される。「想像力の数だけ、ゴルフがある。」それが本作のコンセプトなのだ。
ゲームの進行としては、ステージ制にも近い形式といい、一風変わったゴルフゲームをクリアすることで新たなゴルフゲームがプレイできるようになる形だ。そうして多岐にわたるゴルフゲームをプレイしていくことになる。特定のポイントにはボスが存在するといったアクセントも加えられているとのこと。「馬をゴルフする最初で最後のゲームになるだろう」とコメントするなど、オリジナリティには自信を見せる。
ちなみに開発スタッフは、嫌いであると公言しているように、ゴルフについての知識はほぼなく、普段ゴルフすることもないという。だからこそ、自分たちのゲームは絶対に面白くなるだろうと誓っている。ちなみにゴルフ好きの人々に対しては「申し訳ない気持ちがあるものの、(自分たちは)目的を持って開発を進めている。ただ、怒る気持ちは十分理解できる」と謎の歩み寄りを見せている。
Tribandは、これまで『Where is my Heart?』などさまざまなインディータイトルを手がけたキャリアのあるスタッフらで構成されている。現在はキーボードだけで遊ぶというこちらも独自のコンセプトが光るアクションゲーム『Keyboard Sports – Saving QWERTY』を開発中だ。現在はfigにて5万ドルを目指すクラウドファンディングキャンペーンを実施中。ゴルフは嫌いといいながら異様な執着を見せる彼らの作品に興味のある方は、出資を検討してみてはいかがだろうか。