Razerが新型の「ゲーム実況者特化型USBマイク」を発表。生々しい生活音も絶叫もシャットアウト
Razerが1月31日、新作USBスタンドマイク「the Razer Seiren Elite(以下、Seiren Elite)」を発表し、海外向けに販売を開始した。公式サイトより購入できる。「Seiren Elite」はRazerが2015年より発売してきたUSBスタンドマイクシリーズである「the Razer Seiren」シリーズの最新作にあたる。本商品は同シリーズにおけるこれまでの機能をよりゲーム実況に特化かつ洗練させたものになっており、新たにノイズキャンセリング機能などを搭載しているのが大きな特徴である。価格は199.99ドル(日本円で約21,800円)。
Razerは先述したとおり、2014年よりUSBスタンドマイクシリーズである「the Razer Seiren」シリーズを展開してきた 。シリーズの主な特徴として、マイク本体にモニタリング用のヘッドフォンアンプが内蔵されていることが挙げられる。マイク本体とヘッドホンをつなげることで、マイクが聞き取った音とモニター上の音がミックスされた音声をヘッドホンでモニタリングすることが可能なのだ。例えばゲームプレイ動画に合わせた実況音声を録音する際、ゲーム音声を聞きながら音ズレを起こすことなく声を録音していくといった使い方ができるのである。
くわえて、このシリーズは全て一般的な市場で売られているダイナミック型(棒の先に丸い集音機器がついたタイプ)とは異なりプロのレコーディング現場で使われるようなコンデンサタイプである。コンデンサタイプは振動や湿気に特に弱くメンテナンスが大変な分、ダイナミック型よりも格段に集音性が高い。また、通常マイクを使いたい、という時には「マイク本体」以外に「ファンタム電源」「オーディオインターフェイス」などの周辺機器をセットで購入することが必須だが、「the Razer Seirenシリーズ」は本体のみで録音に必要な要素を完結している。そのため出費を抑えることができるというのも大きな魅力である。それゆえに「the Razer Seiren」シリーズはゲーム実況者向けの本格的なスタンドマイクとして親しまれてきた。
そしてシリーズ最新作にあたる「Seiren Elite」は更にノイズキャンセリング機能や音声コントロール機能などを搭載した、よりゲーム実況に向いた仕様となっている。このマイクに搭載されたノイズキャンセリング機能は、イヤホンやヘッドホンに搭載されているものとは異なり、「ハイパスフィルタ」と呼ばれるある周波数以下の音を拾わないという機能を備えている。これによって、例え自宅で録音していても音声データに生活音が混じるということはない 。フィルタのON-OFFは本体下部のボタンから操作可能だ。
また、ついつい実況中に興奮して声を荒げることになっても、マイク中部を囲むようについたLEDが赤く光ることで警告してくれるだけではなく、マイク自体に搭載されたリミッターによって入力音声が大きすぎることを感知、自動的に音量を調節し、音割れを防いでくれるのである。ちなみにマイクのアーム部分は付属のデスクトップスタンドに設置できるほか、市販のマイクブームにも取り付けることができるようだ。
「Seiren Elite」は本体と説明書のほか、3mのUSBケーブル、デスクスタンド、吐息音など防ぐウインドスクリーンがセットになっており、公式サイトより購入可能だ。