『クロックタワー』から影響を受けたサバイバルホラー『Remothered: Tormented Fathers』日本語字幕付きで正式リリース
Darril Arts/Stormind Gamesは1月30日、三人称視点のサバイバルホラー『Remothered: Tormented Fathers』を正式リリースした。対応プラットフォームはWindows(Steam)で、販売価格は1520円。将来的にはPlayStation 4/Xbox One向けの発売も予定されている。
なお公式サイトからSteamキーを購入すると、本作のサウンドトラックが無料で手に入る(サウンドトラックの通常価格は720円)。楽曲は作曲家Luca Balboni氏と、『メタルギアソリッド』シリーズや『サイコブレイク』『ファイナルファンタジーXIV』などで知られる戸田信子氏が担当。全22曲(66分)が収録されている。
本作は2017年11月に早期アクセス販売が開始されたサバイバルホラーゲーム。ディレクターのChris Darril氏が初代『クロックタワー』から影響を受け、2007年から構想を練り始めたプロジェクトである。当初は2Dの個人開発タイトルとして進められていたが、Darril氏自身がキャリアを積み(『Forgotten Memories: Alternate Realities』の共同ディレクター、『Nightcry』のコンセプトアートなど)、Unreal Engine 4を採用した3Dグラフィックの作品として再始動した。
主人公は35歳の女性捜査官ローズマリー・リード。彼女は失踪した少女セレステの行方を追って、セレステの父であるフェルトン博士の大邸宅を訪れる。警戒心をあらわにするフェルトン博士と、彼の世話係として働く看護師グロリアの目を潜り、屋敷内を調査するローズマリー。当初は失踪事件として追っていたはずが、調査を進めるにつれて、狂信的なカルト集団の存在やセレステの秘密など、不穏な真相が明らかになっていく。
ローズマリーには強力な殺傷武器が与えられないため、ステルス行動を基本として敵を回避し、物音や足音に注意しながら屋敷内を探索することになる。敵対キャラクターに見つかったら、クローゼットの中やベッドの下に隠れたり、ビンを投げて注意をそらしたりして、やり過ごす。敵に捕まっても消費アイテムである刃物を使って抜け出すことができるが、使用回数には限りがある。また何度攻撃しても倒しきれないし、ローズマリーのスタミナには限りがあるため、強行突破は難しい。対抗手段の限られた非力な状態のまま、逃げ惑うことになる。
物語の進行に必要な一部のキーアイテムは、おそらくあえて分かりづらい場所に配置されている。敵に追われて焦ってしまうかもしれないが、観察力をしっかり働かせないと見逃してしまい、何度も同じ場所を行き来することになる。なお敵に捕まったときに見られるローズマリーの死亡シーンも、本作の見どころのひとつ。フェルトン博士に小鎌で頭を真っ二つにされたり、赤い修道女に腹部をスピアで突き抜かれたり。ショッキングな演出がしっかりと盛り込まれている。
シネマティックな演出と、恐怖を増幅させるサウンドトラックに支えられたサバイバルホラー『Remotherd: Tormented Fathers』。三部作構想のプロジェクトということで、次回作の行方にも注目したい。