ニンテンドースイッチ向けRPG『プロジェクト オクトパストラベラー』フィードバック映像公開。ユーザーの意見を取り入れ開発は進む

スクウェア・エニックスは、ニンテンドースイッチ向けRPG『プロジェクト オクトパストラベラー』におけるフィードバック映像を公開した。今回公開された映像は、昨年9月に公開された『プロジェクト オクトパストラベラー』の体験版をプレイしたユーザーから寄せられた意見をいかに取り入れたかというフィードバックを示すものとなる。

スクウェア・エニックスは本日1月30日、ニンテンドースイッチ向けRPG『project OCTOPATH TRAVELER(プロジェクト オクトパストラベラー)』におけるフィードバック映像を公開した。今回公開された映像は、昨年9月に公開された『プロジェクト オクトパストラベラー』の体験版をプレイしたユーザーから寄せられた意見をいかに取り入れたかというフィードバックを示すものとなる。同体験版は全世界で100万ダウンロードを突破し、アンケートは4万5500通届いていたようで、そうしたファンからの声に応えた形だ。

そのフィードバックは多岐にわたる。たとえば、フィールドのダッシュをBボタンで切り替える仕様を、スティックの傾きによってダッシュに切り替える仕様へと変更。Bボタンを押すことでさらに素早く移動できるようになるとのこと。このダッシュ中はエンカウント率が上昇するようだ。ほかにもファストトラベル機能が搭載されるなど、マップを快適に移動できるように務めているという。

また画面の視認性についても大きな改善がはかられている。ダンジョン内で行ける範囲がわからないという意見が多かったようで、床と壁のテクスチャの色味を調整し目印となるオブジェクトを追加。さらには製品版には行き先レーダー機能がついており、迷うことは減るようだ。また本作の特徴である光るような画面効果もユーザー側で調整できるようになったという。そのほか、UIや戦闘に関する多くのフィードバックを盛り込んだ映像となっているのでぜひ同作をプレイした方は映像にてその変更点を確認してほしい。

『プロジェクト オクトパストラベラー』は、スクウェア・エニックスが販売を担当し、アクワイアが開発を手がける新作RPGだ。ゲームの開発にはUnreal Engine 4を用いられており、「HD2D」と名付けられたドット絵と3DCGが融合したグラフィックスタイルを採用。全体はドット絵で描かれていながらもフィールドは3D空間になっており、被写界深度によって奥行き感が強調されており、懐かしさと新しさの両方を感じられる独特の表現に成功している。昨年9月にその存在が明かされ、その直後に体験版が配信された。今回の映像は、体験版をプレイしたユーザーからのフィードバックを余すことなく詰め込み、製品版に生かすメッセージが込められているだろう。

本作のプロデューサーである浅野智也氏と高橋真志氏は、『ブレイブリーデフォルト』『ブレイブリーセカンド』にてプロデューサー(高橋氏はアシスタントプロデューサー)を務めていた実績がある。『ブレイブリー』シリーズといえば、第一作目から体験版の配信を行うことでユーザーからの意見を盛り込み開発が進められていた。コミュニティとの対話を通じて成長してきたシリーズであるといえよう。『プロジェクト オクトパストラベラー』は、開発元は変わったものの『ブレイブリー』シリーズと同様の手法を使い完成度を高めていくことをうかがわせる。すでにフィードバックが盛り込まれたという点を含めて、ビジュアルやサウンド、システム面は一定以上の評価を獲得しているだけに、今後はRPGにおいて鍵を握るシナリオに注目が集まりそうだ。

『プロジェクト オクトパストラベラー』は現在も体験版が配信中。まだプレイしていないユーザーは、今後どう変化するかという点も含めてその内容を確かめてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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