『ドラゴンボール ファイターズ』海外発売初日にして、近年Steamでもっとも多く遊ばれている格闘ゲームに
発売日を迎えた『ドラゴンボール ファイターズ』が海外にて盛り上がりを見せている。同作は国内向けには2月1日の発売が予定されているが、海外向けには1月26日に先行リリースされた。対応プラットフォームはSteam/PlayStation 4/Xbox One。そしてSteamにて同作を遊ぶプレイヤー数が、近年における同ジャンルの作品の中で過去最高レベルであることが報告されている。ちなみに、Steam版においては日本から購入することはできない。
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『ドラゴンボール ファイターズ』はアークシステムワークスが開発を手がけ、バンダイナムコエンターテインメントが発売する格闘ゲームだ。2.5D表現を用いた超高速バトルにて、未だかつてない「ドラゴンボール」の本格対戦格闘ゲームを実現したとされている。システムとしては3ON3のチーム戦となっており、格闘ゲームとしてのテクニックだけでなく、交代やアシストを巧みに利用する戦略性も要求されるという。
すでにGameInformerなど海外メディアは、原作を再現するビジュアルの美しさや簡単な操作と奥深い戦闘を高く評価しているほか、Kotakuはストーリーモードの完成度を称賛するなど、前評判に負けない高評価が集まっている。さらにPC版においては、辛口で知られるPCゲームメディアDSOは「PC版はすばらしい移植で快適に動く、4Kも申し分ない」と最適化に対し賛辞をおくっている。
プレイヤー数にも好調さは現れており、すでに1月26日のピーク時には4万4000ものプレイヤーが『ドラゴンボール ファイターズ』を遊んでいたようだ(SteamCharts)。そしてこの数字は、近年Steamで発売された格闘ゲームの中ではダントツに高いという。たとえば昨年発売され順調な滑り出しを見せていた『鉄拳7』のピーク時のプレイヤー数は1万8700、『ストリートファイターV』は1万4000、『Mortal Kombat X』は約1万3000(PCGamesN)。
Steamでは格闘ゲームというジャンルは、プレイヤーベースが小さいものの、瞬間風速という観点では他の同ジャンルの作品を大きく引き離している。前シリーズの第一作目である『ドラゴンボール ゼノバース』の過去最高ピークは約2万2000となっており、やはり『ドラゴンボール ファイターズ』が頭ひとつ抜けて多く遊ばれている。今後も遊び続けられるかという点も重要になるが、ひとまず初動においては大きな成功を収めていることになる。
惜しまれるのが、前述したように『ドラゴンボール ファイターズ』のSteam版は日本から購入できないこと。近年バンダイナムコエンターテインメントはSteamでさまざまなタイトルを発売しているが、「ナルト」や「ドラゴンボール」「ワンピース」といった版権作品が国内向けに販売されていないほか、『ゴッドイーター』や『テイルズオブ』シリーズにおいては日本語なし(もしくは購入不可)で発売されている。
一方で『.hack//G.U. Last Recode』は日本語音声・字幕ともに対応しているほか、2月に発売される『ソードアート・オンライン フェイタル・バレット』は日本語音声・字幕ともに対応予定。過去作は日本からの購入が不可であったが、すでに予約も受け付けているので遊べると考えてもいいだろう。このように、オリジナル・版権問わずタイトルごとに方針が大きく異なるように見える。
ただ『ドラゴンボール ファイターズ』のような評価の高い作品を、購入できないのは惜しまれるところだ。特に版権ものなどではさまざまなしがらみが存在してくることは理解できるが、なんとか日本のSteamユーザーが同社のタイトルを、日本語で遊べる環境が用意されることを願いたい。