約4年間早期アクセスが続いたサバイバルゲーム『Rust』来月2月に正式リリースへ。価格も15ドル上昇

個人開発者Garry Newman氏は、約4年間早期アクセスが続く『Rust』を来月2月9日に正式リリースすると発表した。正式リリースにともない、価格は現在の19.9ドルから34.9ドルへと上昇する。ただ今回の正式リリースは、他作品のような完成を意味するものではなく、区切りとしての意味合いが強いようだ。

個人開発者Garry Newman氏は、『Rust』を来月2月9日に正式リリースすると発表した。正式リリースにともない、価格は現在の19.9ドルから34.9ドルへと上昇する。ただ今回の正式リリースは、他作品の正式リリースのように完成を意味するものではなく、区切りとしての意味合いが強いようだ。正式リリースした後も開発およびアップデートは続けられていくという。Newman氏は「実際にこのゲームはアルファではないが、プロトタイプからアルファに突入するイメージが近い」と語っている。

正式リリースした暁には、開発形態を変化させるとのこと。「Main Branch」と「Staging Branch」にゲームのバージョンを分岐させるという。「Main Branch」は安定してゲームをプレイでき、細かい修正のみがなされるようだ。一方「Staging Branch」では安定性は欠くものの頻繁にアップデートされていくとのこと。こちらは『オーバーウォッチ』でも導入されているPTRに近いイメージの形態になるだろう。価格の上昇については、正式版の運用にはより費用がかかると説明。今回しっかりと告知したことを強調しており、「告知なしに60ドルに引き上げたゲームと同じものではない」とフェアな手法であると語っている。また正式リリースにあたって、コンテンツとしてどのようなアップデートがなされるかは、現時点では明されていない。

『Rust』は2013年12月にSteamにて早期アクセスタイトルとしてリリースされたサバイバルゲームだ。プレイヤーは広大なフィールドにて、動物を狩猟し食料を確保し、素材を集めクラフトを繰り返し、家を建て過酷な日々を生き抜いていく。原始的なアイテムだけでなく、銃や戦車といった現代的なアイテムも多く存在している。多人数参加型のタイトルとなっており、フィールドには他プレイヤーが存在している。他プレイヤーから助けられることも、襲撃されることもある緊張感がひとつの特徴だ。

Steamにて一世を風靡したサバイバルゲームの火付け役のひとつであり、今もなお一定のプレイヤーが遊び続けている。SteamSpyのデータによれば、ゲームの所有者は650万人に及ぶ。一方で返金も多い作品でもあり、昨年にはNewman氏は「面白くない」という理由から32万本以上の返金がおこなわれたことも明かしていた(関連記事)。約4年におよぶ早期アクセスから“卒業”し、次のステージへと移ろうとしている『Rust』。興味のある方は価格が上昇する前に購入を済ませておくといいだろう。ちなみに同ジャンルであり同時期に発売された同僚ともいえる『DayZ』もまた2018年の正式リリースが予定されている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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