性交アクション『Genital Jousting』ストーリー付きで正式リリース。ジョーン・ディック青年が恋人探しに明け暮れる、やさしいラブコメディ

Devolver Digitalは1月18日、集団肛門性交アクション『Genital Jousting』を正式リリースした。開発を担当したのはインディーデベロッパーのFree Lives。対応プラットフォームはWindows(Steam)で、販売価格は720円となっている。

Devolver Digitalは1月18日、集団肛門性交アクション『Genital Jousting』を正式リリースした。開発を担当したのはインディーデベロッパーのFree Lives。対応プラットフォームはWindows(Steam)で、販売価格は720円となっている。2016年11月に配信された早期アクセス版の、弊誌ファルス信仰的レビューはこちら

正式リリース版では、ストーリーモードが新たに追加されている。主人公の名はジョーン・ディック。つねにぶらぶらしている、落ち着きのない生殖器のような生命体、というか男根そのものだ。高校の同窓会に誘われた彼は、当時の極悪極太いじめっ子たちを見返そうと、恋人探しをはじめる。もう私は、やわらかい未調理のウィンナーなんかじゃない。そう証明したくて仕方がないジョーン。色欲と虚栄心に溺れた彼は、己のファリックなスティックを無我夢中でスラップし、素敵なロマンスを求めて日々の努力を開始する。

自分に自信のない小ぶりなディックは、職場で昇進して高収入を得たり、オシャレに散財して着飾ってみたり、世界中を旅して経験を積んでみたりと、自分磨きを重ねていく。筋骨隆々のハードでたくましいフランクフルトボディを目指し、ジムでの肉棒改造に明け暮れたりと、汁を流す努力を惜しまない。だが同僚のバーバラやピザ配達員のデライラを誘っても、まったく相手にされない。出会い系サイト「ウィーナー」を使って片っ端からデートしてみても、クラブで手当たり次第に口説いてみても、一向にパートナーが見つからない。収入も外見も経験も手にしたディックに足りないものとは、一体何なのだろうか。ぶらぶらジョーン・ディック青年のやわらかくて愉快な挿入劇の行方やいかに。

男性にとっては悪夢のような光景

本作に登場する生殖器たちは喋れないので、物語は女性のナレーションとともに進行する。ありとあらゆる事柄が官能的とも猥談的ともいえる比喩表現で彩られており、自販機からお菓子を買うにしても、「自販機に悦んでもらうため、もっとたくさん(お金を)挿入しよう」という、なんだかいやらしい言い回しが使われている。ジョーン宅のPCには「カギをカギ穴に差し込んだり抜いたりする」イケない動画が映っていたり、仕事として大人のオモチャを検査する際には「直腸を刺激する快感」という直接的な表現が恥じらいなく用いられていたりと、物語全体が猥褻な描写で埋めつくされている。

万里の長城やエッフェル塔など、各地の名所を(お尻の穴から)吸収してまわる世界旅行

マルチプレイモードは、オンライン・ローカル対戦に対応した最大8人の乱交パーティーゲームとなっている。通常の「トラディショナルモード」では、誰かのお尻に自らの陰茎をすっぽり入れたり、入れられたりしてポイントを稼ぐ。「パーティーモード」では、陰茎サッカーや陰茎ボブスレーといったアブノーマルな挿入バトルが用意されている。そして昨年2月に追加された「デートナイト」では、乱交ではなく1対1の清純なお突き合いが楽しめる。亀頭に手綱を巻きつけてウィーナー犬を連れて散歩したり、お尻から玉を吸い込んで尿道から発射する射的で競い合ったり、肛門同士の接吻でイチャイチャしたりと、愛らしい2人プレイが味わえる。

引っ張られると痛そうな犬の散歩
ポッキゲームのように、棒状の食べ物を二人で食べる

目にやさしいソフトな色調、なごやかなサウンドトラック、キーボードのWASDやコントローラの左・右スティックだけで動かせる直感的な操作方法。そのわかりやすい作風から、本作はだれとでも気軽に遊べるパーティーゲームとして重宝されるのではないだろうか。なおミニスカートや警察官の制服といったコスプレスキンをアンロックして、衣替えを楽しむことも可能だ。

「人生はハードだ。だけどみんながみんな、固くなる必要はない」
Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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