中世ヨーロッパの島で暮らすMMO RPG『Life is Feudal: MMO』Steamにて早期アクセス販売開始。同盟を結んだ仲間と自由に生きる

Bitbox Ltd.は1月12日、『Life is Feudal: MMO』をSteamにて早期アクセス販売開始した。『Life is Feudal: MMO』の舞台は中世ヨーロッパのアベラと呼ばれる、21km四方にわたるオープンワールドの広大な島だ。1万人以上のプレイヤーが同時にプレイできる。

Bitbox Ltd.は1月12日、『Life is Feudal: MMO』をSteamにて早期アクセス販売開始した。価格は、ゲーム内で使えるプレミアム通貨や武器スキンなどを入手できるスターターパックが3種類販売されており、それぞれ3300円・5150円・1万300円となっている。本作は、2015年にリリースされたマルチプレイRPG『Life is Feudal: Your Own』に続く新作だ。引き続き中世ヨーロッパを舞台にしながら、今回はMMO RPGとしてプレイヤー数や自由度などを大幅に拡張している。なお、公式サイトは一部日本語化されているが、ゲームは英語版である。

『Life is Feudal: MMO』の舞台はアベラと呼ばれる、21km四方にわたるオープンワールドの広大な島だ。前作の島の実に50倍ほどの広さで、1万人以上のプレイヤーが同時にプレイできる。ただし、新たな生活を求めて流れ着いたプレイヤーがまず訪れるのはNewbie Islandという島で、ここでNPCに話しかけてクエストをもらいながら、基本的な操作やゲームプレイの流れなどを学ぶことになる。ゲーム開始時におこなうキャラクター設定では、性別や種族、髪型、刺青などの見た目を選べ、そして体力や俊敏性などの基本ステータスや、クラフトスキルやコンバットスキルの各種ステータスを調整できる。ステータスは保有スキルポイントを割り振る形となっている。

Newbie Islandで請け負えるクエストには、たとえば「魚を釣ってきてくれ」というものがあり、その場合は島の中を探索して資源を集めて釣り竿をクラフトしてから、海で魚を釣る必要がある。なお、Newbie Islandにはいくつか独自の制限があり、たとえばPvPが無効になっていたり、空腹度がゼロにならなかったり、スキルキャップが低めに抑えられていたりする。また地面を掘ったり建物を建てるなどマップに変化を加えたとしても、実時間の1週間ごとにリセットされる。その島名のとおり、あくまで初心者が一時的に過ごすための島なのだ。もう準備万端だと感じたなら(あるいはゲーム開始すぐでも構わないが)最初に訪れる村の中のとある場所へ行って、制限の無い本番のアベラ島に向かおう。なお、アベラ島に行くにはスターターパックに含まれるチケットが必要で、キャラクター1体ごとに1枚消費する。

ひとり巨大な島に放り込まれたなら、まずは日々を生き抜かなくてはならない。探索を通じて資源を入手し、拠点となる場所を確保するのだ。また空腹になれば食べ物も必要で、料理をするなら火の確保も忘れてはならない。資源の種類によっては何か道具がないと入手できない場合もあり、その道具もまた集めた資源をもとにクラフトする。たとえば木材が必要なら斧を作る必要があり、採掘するにはピッケルがいる。

アベラ島には昼夜や天気、四季の変化があるほか、地域によって気候も異なる。特に気候の違いはプレイヤーの拠点作りに影響するだろう。たとえば北部は木々の生長が早く、南部は日照時間が多く作物がよく育つ。プレイスタイルに合わせて場所を選ぶことが肝要ということだ。なお、農園を作ったり建物を建てたりする場合には、レベルを上げてそれぞれのスキルをアンロックしておく必要がある。道具やスキルが揃うと、建物を建てるための整地や地下を掘るなど、物理法則が許す限りの自由度で地形を変化させることもできるようになる。

MMOである本作では、ほかのプレイヤーとギルド(同盟)を組んでコミュニティを形成することも重要な要素として挙げられる。単純に人手が増えれば、協力することで暮らしが安定するということもあるが、より大きな町、ひいては要塞や城を築くことも可能になる。なおギルドの規模が10人以上になった場合、リーダーのプレイヤーはモニュメントを建ててギルドの管理ができる。モニュメントを建てることは、その一帯が自分たちの土地であると主張する意味も持つ。ギルドを拡大させて王国を築くもよし、少人数で慎ましく暮らすもよし、すべてプレイヤーの自由である。

ほかのプレイヤーやギルドとは交易などを通じて交流することも可能だが、時には敵対することもあるだろう。プレイヤーはコンバットスキルを成長させる中で、プレイスタイルに合わせて中世らしい騎兵や弓兵など特定のクラスを選択可能だ。バトルではギルドのリーダーは陣形の号令を発することができ、それに従って戦うことでダメージボーナスを得られる。なお武器やアーマーはクラフトで製作するが、クラフト中にはブループリントがドロップする場合があり、それを使うことでより上位の武器などを製作できる。

この『Life is Feudal: MMO』は、中世ヨーロッパの島で暮らすというコンセプトのもと、自由度の高さやハードなサバイバルなどを擁す意欲的な作品だといえる。ただ、発売直後ではあるがSteamでのレビューでは賛否両論となっている。不満点を見てみるとサーバーが貧弱であるとか、狩りをしようにも動物があまりいないとか、あるいは成長が遅いうえ死んだ場合に失うスキルポイントが多く、課金を促しているなどといったものもある。また、発売直後は基本プレイ無料だったが、のちに撤回されたことによる混乱もあるようだ。現在はまだ早期アクセスでのオープンベータテスト段階であるため、プレイヤーのフィードバックを元に改善が進められていくことに期待したい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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